子供のころにはチャーミングポイントであったくせ毛や天然パーマも、大人の身だしなみを整えるうえではちょっと厄介者。
髪のくせが原因でイライラしてしまう男性も多いのではないでしょうか。
お悩み解消の選択肢としてメンズ縮毛矯正に興味があるなら、まずは基本的な知識を身に着けて納得いく結果に結び付けるのがおすすめ。
そこで今回はメンズ縮毛矯正の基礎知識を徹底解説していきます。
縮毛矯正のメリット・デメリット、費用などの基本的な疑問を解消してくせ毛への効果を目指せる内容です。
知って得するメンズ縮毛矯正の基礎知識
くせ毛の男性が女性と同じように縮毛矯正することには一定の意義があります。
できるだけ無駄なく効果を引き出すため施術前の予備知識を蓄えておきましょう。
メンズ縮毛矯正に必要な髪の長さと質
メンズ縮毛矯正を受けるためには最低でも1センチ以上の髪の長さが必要です。
また、あらかじめ傷みの少ない状態で施術した方が後に残るダメージも軽くて済みます。
部分的な縮毛矯正も可能
人間の髪のくせは千差万別。頭頂部や前髪・顔の周囲だけなど部分的に縮毛矯正をかけることも可能です。
好みのヘアスタイルを生かした縮毛矯正のためには専門家のアドバイスが鍵となるでしょう。
迷ったらどっち?縮毛矯正とストレートパーマ
縮毛矯正とストレートパーマは本来の役割が全く違います。まっすぐなストレートヘアを半永久的に目指すなら縮毛矯正を選びましょう。
ストレートパーマはパーマをかけた髪を元の状態に戻したいときの施術。
くせ毛の強い人がストレートパーマをかけても期待した効果は得られません。
比較的短時間で元の状態に戻る性質は、あきらかに満足度を低くします。
施術にかかる時間や費用
メンズ縮毛矯正に必要な時間の目安は2~3時間程度。一般的な施術料の相場は20,000円前後でクセの強さや範囲によっても差が生じます。
施術の具体的な方法は?
一般的な縮毛矯正の流れは次のとおりです。リラックスした気持ちで施術が受けられるよう行程を確認しておくとよいですね。
- 髪のカウンセリング
- シャンプー
- 1つ目の薬剤を塗布して放置
- 一旦シャンプーして髪を乾かす
- 専用アイロンで髪のクセを伸ばしていく
- 2つ目の薬剤を塗布して放置
- シャンプーで薬剤を洗い流し同時にトリートメントする
- ドライヤーで乾かした後にセットして完了
かけるとどうなる?縮毛矯正のメリットと効果
髪質に変化を与えるメンズ縮毛矯正で得られるメリットの一例をご紹介します。
スタイリングが簡単になる
くせ毛の人にとって日々のスタイリングほど面倒なことはないはずです。
縮毛矯正をすればシャンプー後に髪を乾かすだけでも自然にまとまり、スタイリングもしやすい状態になります。
外出前の貴重な時間を無駄にすることなく、ゆとりを持って準備できることもメリットでしょう。
髪型のバリエーションが増える
まっすぐに伸びたストレートヘアを元にすればクールな印象のスタイルもバッチリ決まります。
くせ毛では意味を成さなかったスタイリング剤も活用でき、雑誌などを参考に幅広いヘアアレンジを楽しむことができるのです。
天候に左右されない
湿度の影響を受けて無駄なボリュームが出やすかったくせ毛の悩みも、縮毛矯正で解消できます。
雨が続く梅雨時さえスタイリングに手間取る必要がなく気分的に余裕が出ます。
好感度アップ
縮毛矯正によるサラッとしたストレートヘアは見る人に清潔感を与えます。
スタイリングしづらいうえに乱れも気になる髪から卒業して、デキるビジネスマンを目指すのもよいでしょう。
縮毛矯正のデメリット
メリットがある一方で縮毛矯正ならではのデメリットもあります。
知らずに取り組むとリカバリーに時間を要することもある注意点を挙げてみました。
修正は難しい
髪本来のくせを取りストレートヘアにする効果が高い縮毛矯正はパーマと違い修正が難しいものです。
施術を受けてから後悔しないよう事前のカウンセリングは必ずおこない、十分に検討してから試みましょう。
伸びてきた部分には効果なし
使用する薬剤・アイロンによる熱の加え方などで微妙な差はあっても縮毛矯正の効果は永久的です。
しかし新たに生えてきた髪には元のくせが現れるため、いずれ追加の縮毛矯正が必要となることは避けられません。
ハイブリーチなどの併用はダメージが深刻
薬剤と熱の力を利用する縮毛矯正は髪への負担も否めません。
特にブリーチやカラーリングとの併用は深刻なダメージの原因となるため避けた方が無難です。
メンズ縮毛矯正を成功させるコツ
修正が難しいといわれる施術を成功させるには受ける側のアプローチも鍵となります。
スタイリストに伝えるべきポイントやコツを紹介しますので参考にしてください。
具体的なイメージを伝える
縮毛矯正をかけた後にどんなスタイリングを望んでいるのかしっかり伝えることが大切です。
カウンセリングの段階で長さや施術後のアレンジ方法などもスタイリストと話し合いましょう。
結果が気になったら遠慮は禁物
髪へのダメージを最小限に抑えた施術を提供するのがプロというもの。
特に初めてのメンズ縮毛矯正では、完全なストーレートを目指すほど強い力や熱を加えられない可能性があります。
伸びきっていない現状が気になるときは遠慮せず相談し、可能であれば再施術を依頼してみましょう。
髪のダメージに配慮されていることを理解した上で満足いかない理由を伝えてみるのは、ひとつの手段です。
可能な限り同じサロンを利用する
メンズ縮毛矯正はできるだけ同一店舗を利用するのが得策です。
カウンセリングデータを基にした施術は回数を追うごと自分にマッチしていくほか、髪の健康を損なうリスクも回避できます。
よりよい美容室選びのポイント
ハードルの高い縮毛矯正を満足いく結果に導いてくれる美容室選びでは、次のポイントに注目しましょう。
縮毛矯正を得意としているサロンを選ぶ
日々さまざまな髪質と向き合っている美容師にも得意不得意は存在します。
習熟度の高い美容師に依頼するのはもちろん、特にメンズの縮毛矯正に自信をもっている店舗にターゲットを絞ることも重要です。
利便性も大切
メンズ縮毛矯正には単発より継続して通えるサロンが適しています。
施術に要する時間だけでなく自分にとって無理のないアクセスができるかどうかも検討課題です。
雑誌やサイトの口コミも参考にする
実際に同じ施術を受けた人の声も役立ちます。雑誌やインターネットで検索した口コミなどからも情報を得ましょう。
縮毛矯正で手に入れた髪のスタイリング
くせ毛や天然パーマでさんざん苦労した人にとっては縮毛矯正後のセットも気になるところでしょう。
憧れの髪型に挑戦するとき慌てないで済むよう、スタイリングに関する基本的な知識をご紹介します。
いきなりワックスはNG
専用の薬剤とアイロンでしっかり伸ばされた髪ではワックス本来の機能が十分に果たされません。
ワックスを使うなら事前にドライヤーなどを使って髪のボリュームアップをしておくようにしましょう。
髪のボリュームアップ:乾かし方にひと工夫あり
メンズ縮毛矯正後に髪のボリュームを出すにはシャンプー後の乾かし方も重要です。
頭頂部やサイド・後ろ髪をそれぞれ引き出すようにして乾かし、顔の周囲はそのままキープしておきましょう。
髪のボリュームアップ:ヘアアイロンを利用する
クセを伸ばす目的で使っていたヘアアイロンを使ってボリュームを出すには、毛束ごとにカールさせる方法がおすすめです。
最終的なセットでカールさせた毛束にワックスをつければ、サロン級のこなれたスタイリングも目指せます。
髪のボリュームアップ:ヘアスプレーを利用する
ストレートになった髪の扱いに慣れてくるとヘアスプレーも活躍します。
ほどよい毛束感をキープするためにスプレーでしっかりガードすることで、髪のボリュームが保たれ乱れを過剰に気にする必要もなくなります。
セルフ縮毛矯正という選択肢
縮毛矯正の選択肢はサロンケアだけとは限りません。
費用面での負担を考える人には見逃せないセルフ縮毛矯正の使い勝手やリスクをご紹介します。
簡単に買えても使い方が重要
市販されている縮毛矯正の薬剤は2,000円~3,000円で購入することができます。
値段が高ければよいというものではなく、あくまで自分が適切に扱えるかをポイントにしましょう。
セルフ縮毛矯正のリスクは否めない
プロの熟練した技術でも非常に神経を使うのが縮毛矯正です。
行程を漏れなく消化したとしても細かな髪のダメージまでは素人に判断できないため、リスキーなことに変わりはないのです。
セルフの縮毛矯正ではサロン以上のリスクやダメージを負う可能性があることを理解しておきましょう。
お気に入りの縮毛矯正を長持ちさせるために
必要なカウンセリングをおこなって適切な縮毛矯正を施してくれるサロンケア。
次は、サロンでの魅力的な効果を持続させるために自宅で心がけたいポイントをご紹介します。
トリートメントより上質なシャンプーにこだわる
くせ毛に悩んでいた頃は、なんとか髪を落ち着かせようとさまざまなトリートメント剤を試した経験を持つ人も多いことでしょう。
トリートメントの主たる効果は髪のうねりやハネを落ち着かせ、まとめることです。
メンズ縮毛矯正をかけた髪ではサラサラ感やまとまりが出すぎる可能性が高くなり、トリートメントはむしろ控えるべきアイテムとなります。
一方でシャンプーのみでトリートメントと同等の効果が期待できるアミノ酸系シャンプーの使用はおすすめ。
ダメージを受けた髪をいたわりつつ必要な潤いが補給できるなど、メンズ縮毛矯正のアフターケアに適しています。
ドライヤーを使って丁寧に乾かす
シャンプー後の濡れた髪はキューティクルの流失によるダメージも進みます。
健康な髪と縮毛矯正効果を持続させるためにもドライヤーを使った丁寧な乾燥を心掛けましょう。
まとめ
くせ毛や天然パーマで悩む男性に役立つメンズ縮毛矯正について徹底解説しました。
施術に対する正しい知識やメリット・デメリットの両方を理解することは自分の可能性や選択肢を広げるきっかけです。
メンズ縮毛矯正の効果を生かして充実した毎日を手に入れましょう。