雑誌に掲載されているような無造作ヘアやパーマの様なヘアスタイルって、とてもおしゃれでかっこいいですね。
コテを使って自分でやってみようと思って挑戦してみたものの、何か思っていたのと違って上手く出来ない事ってがあると思います。
そこで、美容師が教えるコテを使ったスタイリング方法、パーマ風にアレンジするコツ、髪のボリューム調整の方法などをご紹介します。
コテを使う時のスタイリングの流れ
コテを使ったスタイリングは以下の順番で行います。
ドライヤーで髪を乾燥させる
濡れた髪のままコテを使うと大量の水蒸気が発生して、火傷や髪の毛が傷む原因となってしまいます。。
朝ヘアセットするとしたら、寝癖を直す為にシャワーで髪の毛を濡らすか、寝癖直し用のスタイリング剤を使って髪を濡らしましょう。
髪が濡れている時はドライヤーで完全に髪を乾燥させてからコテを使うようにしてください。
夏場汗で髪の毛が濡れている場合や、髪を保護するヘアオイルなどを使用した場合も同じです。
ドライヤーで髪を完全に乾かしてからコテを使うようにしましょう。
コテを使ってスタイリングをする
コテを使って作るカールは外巻き、内巻き、スパイラルカールの3つ。
それらを組みあわせてスタイリングをします。この時スタイリング剤は付けないようにして下さい。
詳しいスタイリング方法は後ほど紹介します。
ワックスを使ってヘアスタイルを整える
掌にさくらんぼ2つ程の量のワックスを出して、両手にしっかりと塗り広げるようにします。
前髪を除いて全体的にワックスを馴染ませます。前髪はうっすらと手に残ったワックスを軽く付けましょう。
この時思い切って前髪以外を逆立てるようにして根元付近までしっかりと塗り広げるようにするのがポイントです。
丁度よいボリュームになるように押さえて行きます。
左右のアウトライン、前の順に生え際を整えながら、正面から見た時にひし形になる事を意識しながら形を調整していきましょう。
細く巻いた髪を指でひねりながら自然な感じになるように毛束を作って行きます。
最後にヘアスプレーを髪全体にかけるとカールが長持ちしますよ。
コテの使い方
温度設定
160度~180度に設定しますが、髪が傷んでいる場合や傷みが気になる場合は140度以下で保持時間は5秒間程度にします。
機種によって温度ではなくレベルで設定するタイプは、どのレベルが何度なのか説明書などで確認して設定するようにして下さい。
髪を外側にはねさせる方法
- コテのレバーが下向き、髪の毛に対して垂直になるようにして持ち、少量の毛束を挟む。
- 親指で少しレバーを押しながら毛先を少し挟んだ状態になるまで髪の毛を滑らせる。
- 毛先まで来たら、しっかりと毛束がコテに挟まるようにして毛束が外側にはねるようにコテに巻き付ける。
- コテから毛束を離す。
髪を内巻きにする方法
- コテのレバーが上向き、髪の毛に対して垂直になるようにして持ち、少量の毛束を挟む。
- 人差し指で少しレバーを押しながら毛先を少し挟んだ状態になるまで髪の毛を滑らせる。
- 毛先まで来たら、しっかりと毛束がコテに挟まるようにして毛束が内側にはねるようにコテに巻き付ける。
- 毛束を流したい方向にコテを動かしながらコテから毛束を離す。
スパイラルカール(縦巻き)を作る方法
- コテを髪の毛に対して斜めになるようにして持ち、少量の毛束を挟む。
- 斜めのまま親指で少しレバーを押しながら毛先を少し挟んだ状態になるまで髪の毛を滑らせる。
- 毛先まで来たら、しっかりと毛束がコテに挟まるようにして毛束をコテに巻き付ける。
- コテを縦方向に動かしながらコテから毛束を離す。
コテを使ったパーマ風ヘアの作り方
- 前髪、サイド、バックの順に少しずつ毛束を取りながらスパイラルカールを作る。
- 襟足は軽く外側にはねさせる様にカールさせる。
- 前髪をカールさせる時は、上の方の髪の毛をヘアクリップで留めておき、下の髪をいくつかの毛束に分けてカールを作る。
- ワックスは根元1㎝を外して前髪以外の全体に付ける。
- おでこを出さないスタイリングの場合は毛先だけワックスを付ける。
- おでこを出す場合は前髪の根元もワックスを付ける。
- 前髪の形を整えて根元にドライヤーの温風と冷風をしてスプレーをした後、冷風で固定する。
コテを使って髪のボリューム調整をしよう!
髪の広がりが気になる時や、反対に直毛で髪がペタッとしてしまって重く感じる時などはコテがおすすめ。
コテを使う事で髪の広がりを抑え、軽い感じにする事が出来るのです。
横の広がりを抑える
髪が広がっている部分に対して内巻きにして後ろに流すように髪の流れを付けます。
そうすることで髪の流れを横から後ろにクセ付けする事が出来るので、正面から見た時に髪の広がりが気にならなくなるのです。
ペタッとした髪をボリュームアップする方法
直毛や剛毛の場合、髪にボリュームが出ず見た目が重い印象になりますね。
そんな時はコテを使って髪をボリュームアップさせて髪を軽い印象に変化させることが出来るのです。
スパイラルカールをたくさん入れたパーマ風、サイド・トップを内巻き、うなじに近い部分を外巻きにするとボリュームを出す事が出来ます。
髪が薄いところを隠すことが出来る
髪が細いく薄い、つむじの周りの頭皮がうっすらと見えるなどの悩みもコテを使って髪をボリュームアップする事で隠すことが出来ます。
コテで毛の流れを変化させることで、本来のつむじを隠して人工的につむじを作るとトップにボリュームが出せるのです。
そうすると、つむじ周りの薄さが気にならなくなりますよ。
コテの種類と選び方
ここではコテの種類と選び方を紹介します。
種類を知っておくだけでも、用途に合わせた使い方ができるので、ぜひ覚えておいてください。
コテの種類
コテには16mmから38mmまでと様々な太さの物があります。
コテの太さが細い程、より小さくて細かいカールを作る事が出来、太い程ゆるく大きなカールを作る事が出来るのです。
コテの太さによる選び方
髪の長さが短い男性のスタイリングで使う場合は、16mmから19mmのコテを使う事をおすすめします。
コテの性能による選び方
低温から高温と細かく温度調整が出来ること、本体の重さが軽い、加熱スピードが速いなどがポイントです。
さらにコテの抑え具合が良い、耐久性がある、というところを意識してコテを選択すると良いでしょう。
多くのサロンが使っているコテを選ぶ
たくさんあり過ぎて決められない。なんて時は多くのサロンで愛用されているコテを選ぶと良いですね。
多くのサロンが好んで使うという事はそれだけ使いやすいということです。
コテを使う時の注意事項
次に、高温で巻き髪を作るコテを安全に使用する為の注意事項を紹介します。
使い方を間違えると火傷につながるため、しっかりと頭にいれておいてください。
髪を乾燥させてから使うこと
乾いた髪より濡れている方が何となくクセが付きやすそうなイメージがあります。でも、それは間違いです。
髪が濡れた状態でコテを使うと大量の水蒸気が発生してしまい、火傷をする危険があります。
また、髪の内部で水蒸気爆発が起こる為、キューティクルが破壊され髪が傷む原因になってしまうのです。
コテを髪に付けた時に『ジュッ』と音がする時は髪の内部で水蒸気爆発が起こっている状態。
そんな時はドライヤーでの乾燥が足りないのでもう一度よく乾かすようにして下さい。
火傷や髪が傷まないようにする為に、コテを使う前には髪をドライヤーで良く乾燥させましょう。
速く髪を乾かしたい時は大風量のドライヤーを使うと良いですよ。
また、夏場は汗で髪が濡れてしまうことがあります。
その為、コテを使ってのスタイリングは不向きなので、出来れば避けた方が良いです。
もし夏場にコテを使いたいなら、エアコンが効いた涼しい部屋で行うようにして下さい。
火傷しないように注意すること
コテで巻き髪を作っているとつい夢中になってしまいコテが直接肌に触れてしまうことがあります。
特に注意して欲しいのが、おでこ・耳・首です。
コテは160度~180度と高温になるので肌に直接コテが触れると火傷してしまうので気を付けて下さい。
頻繁に使わないようにすること
コテは高温になる筒で直に髪を挟んで滑らせて、髪に巻き付けてカールを形成するものです。
その為、ドライヤーやヘアアイロンと比べて髪が傷みやすくなります。
頻繁に使わず、ここぞという時のおしゃれに使うようにしましょう。
コテを使う時に一緒に使いたいスタイリング剤
コテを使う時に髪を熱から保護する効果があるものや、巻き髪の維持に役立つスタイリング剤を紹介します。
ヘアオイル
コテを使ってスタイリングを行うと髪が傷みやすくなります。
髪を熱によるダメージから保護し、ダメージを修復してくれるのがヘアオイルです。
ヘアオイルを使う事で、髪に潤いやツヤを出す事が出来、スタイリングがしやすくなりますよ。
ヘアオイルは頭皮に直接触れますし、洗い流したりしないので低刺激のものを選ぶと良いでしょう。
肌が弱い人はオーガニック素材で出来ているものを選ぶことをおすすめします。
ヘアオイルはコテを使う前に髪に満遍なく付けてドライヤーで乾燥させるようにして下さい。
ヘアワックス
ヘアワックスは、コテで作ったスタイリングには欠かせないアイテムです。
コテで作った巻き髪をより際立たせ、髪に動きやツヤを出す効果があります。
コテを使ってパーマ風のヘアスタイルを作る手順で、コテで巻き髪を作った後に髪全体に満遍なく付けて髪に動きを出していましたね。
水分が多く、伸びが良いタイプを使うとセットしやすいですよ。
コテを使ったスタイリング方法まとめ
コテを使ったスタイリングは外巻き、内巻き、スパイラルカールの3つです。
それらを組み合わせることでパーマ風のおしゃれなヘアスタイルや、直毛でペタッとした髪にボリュームを付けることが出来ます。
コテを使う事でどうしても髪が傷むので、毎日使うという事は避けた方が良いです。
コンパや彼女とのデートなど、ここぞという時にいつもとは違うかっこいいヘアスタイルができるでしょう。
決めたい!という時は是非、コテを使ったヘアスタイルに挑戦してみて下さいね。