メンズファンデーションは素肌をより美しく見せるために、あるいは毛穴の開きやニキビ跡といった肌悩みを隠すためになくてはならない存在です。
しかし、メンズファンデーションに興味はあっても塗り方が分からなかったり、不自然な仕上がりで困っている男性もいるのではないでしょうか。
ファンデーションを使ったメンズメイクを自然に見せるには、正しい塗り方をマスターすることが大切です。
今回は、メンズファンデーションを上手に塗る方法や、色・タイプ選びのポイントをご紹介します。
メンズファンデーションの効果
実は最近、ファンデーションで肌を整える男性が増えています。特に身だしなみに気を配っている方のマストアイテムになりつつあるのです。
メンズファンデーションを使うと、次の3つの効果が得られます。
- 清潔感が出る
- 顔色が良くなる
- 表情をキリっとさせる
見た目の印象が良くなると自信がつき、人と接する際に目を見て会話ができるようになり、更に好印象を与えることができます。
また写真写りも良くなるため、結婚式などのイベントに合わせてメンズファンデーションを取り入れる男性も増えています。
メンズファンデーションを美しく仕上げる2つのポイント
ユーザーが増えているとはいえ、これまでメイクをする習慣がなかった男性がいきなりファンデーションを塗ろうとしても、戸惑ってしまいますね。
日常的にメイクがマストな女性と違って情報を得る機会がありませんし、親しい人にもなかなか相談できないものです。
まずはファンデーションによるメイクを美しく仕上げるポイントを2つ、知っておきましょう。
ファンデーションの種類によって塗り方が異なる
ファンデーションは性状によっていくつかの種類に分けられ、正しい塗り方や順序、テクニック、他のアイテムとの兼ね合いが異なります。
購入したファンデーションに適した塗り方でメイクを行いましょう。
厚塗りにならないように注意する
メイク感を出さず、素肌のように自然に見せるためには厚塗りは避けたいですね。
清潔感を出すために、あるいはハツラツとした雰囲気を演出するためにファンデーションを重ねすぎないようにしましょう。
メンズファンデーションのタイプ
ファンデーションは性状、質感、使用感によって数種類に大別されます。
どんな仕上がりを期待するのか、どんな場面でメイクをするのかによってファンデーションのタイプを決めるといいでしょう。
パウダリーファンデーション
肌色のパウダーをプレスして作られているファンデーションです。
パフやブラシに取って肌の上を滑らせるだけで完成するので、手を汚さず手軽に使えます。
乾燥しがちな方は肌に馴染みにくい場合があるので、ベースとなる下地を工夫すると良いですね。
ファンデーションビギナーでも扱いやすいタイプですが、量の調整が難しいので厚塗りに注意したいファンデーションです。
リキッドファンデーション
液体状のファンデーションで、薄付きでもカバー力に優れています。
写真撮影やイベント時などで肌悩みをしっかりカバーしたい場合におすすめです。
水分や油分が多いため肌が乾燥しにくいのがメリットです。
塗り方が雑になるとムラができてしまうので、使い始めのうちはメイク後に様々な角度から仕上がりを確認するといいですね。
また、パウダリーと異なりメイク直しが難しいファンデーションですので、化粧崩れしにくい下地を併用するなどの工夫をしましょう。
BBクリーム
下地と日焼け止め、ファンデーションの効果を併せ持ったクリームファンデーションです。
火傷のケロイドをカバーするのに使われるぐらいのカバー力があり、医療用ファンデーションとしても用いられています。
下地を使わずに済むので時短メイクとしても知られていますね。
BBクリームはファンデーションよりも色展開が少ないため、ファンデーションよりも選ぶのが難しいといえます。
また、一本で複数の役割を持たせるために数多くの成分が配合されていますので、敏感肌の方は必ず成分確認をしましょう。
メンズファンデーションの仕上がりは肌の下準備で決まる!
ファンデーションは、整った肌に塗ってこそ効果を発揮します。
そのため、まずはお肌を清浄な状態に整え、ファンデーションが均一に伸びる潤った肌にしておくことが大切です。
この工程をしっかり行っておくと、仕上がりの良さはもちろんのこと化粧崩れが起きにくくなり、朝の完璧なメイクが夜まで続きます。
まずは洗顔と保湿
肌表面だけでなく毛穴の中の汚れまできれいに落としてこそ、ファンデーションが効果を発揮します。
洗顔で汚れと油分を取り除いたら化粧水と乳液で保湿を行いましょう。
化粧水はたっぷりと、肌に吸い込まれなくなるまで重ねてつけるぐらいが理想です。
時間はかかりますが、ファンデーションの仕上がりを左右する最大の要因は「保湿」だと考えてください。
下地を塗る
ファンデーションを塗る際は必ず下地で肌を整えます。
色味の補正や毛穴カバー、ファンデーションのつきを良くする効果など製品によって異なるため、肌悩みに合わせて選びましょう。
なお、BBクリームは下地効果がありますので、この工程は不要です。
下地を手のひらに適量出したら手の平を合わせて伸ばし、顔を手で覆うようにして中央から外に向かって広げていきます。
目の周りや小鼻は塗り残しやすい部位ですので、指の腹を使って確実に塗り伸ばしましょう。瞼の上も忘れずに。
下地の最適量は製品によって異なるため、パッケージに記載されている量を目安に使用します。
白残りしないように確実に伸ばし切れば、準備完了です。
パウダーファンデーションの正しい塗り方
肌の下準備が整ったら、早速ファンデーションを塗っていきます。
まずは初心者にもおすすめのパウダリーファンデーションの塗り方です。初めは少量ずつ様子を見て、適宜足していけば厚塗りになりません。
コンシーラーはファンデーションの前に
ニキビ跡やシミなどピンポイントの肌悩みをカバーするにはコンシーラーが便利です。
パウリーファンデーションを使う場合はファンデーションを塗る前にコンシーラーで補正します。
パウダーファンデーションの塗り方
- ファンデーションをパフに取る
- 額以外の顔の広い面に塗る(半顔)
- 細かい部分に塗る
- 額以外の顔の広い面に塗る(半顔)
- 額に塗る
ファンデーションをパフに取ったら、反対側の手の甲にファンデーションを数回トントンと乗せます。
この工程を経ることでパフに付きすぎたファンデーションが落ちるため、厚塗り防止になります。
まず初めに塗るのは頬から下の広い面の左右どちらか「半顔」です。頬の一番高い部分にパフを置き、顔の外側に向かってパフを滑らせます。
広い面がカバーできたら今度は細かな部分です。パフを半分に折り、角を使って塗るときれいに仕上がります。
パフに残っているファンデーションで十分カバーできます。
終わったら再びファンデーションをパフにとって余分な粉を落とし、もう半顔の広い面に塗りましょう。続いて額です。
こちらもパフに残ったファンデーションで十分カバーできます。滑らせるように塗っていきます。
仕上げ
化粧用ブラシを大きく動かして余分な粉を落とします。ティッシュでも払い落としてもOKですが、強くこすらないように注意しましょう。
最後に手の平で顔全体を包みこみ、3秒ほどキープします。ファンデーションが肌に馴染み、崩れにくくなる効果があります。
リキッドファンデーションの正しい塗り方
リキッドファンデーションは手早く塗ることを意識しましょう。時間をかけていると色ムラができやすくなります。
リキッドファンデーションの塗り方
- ファンデーションを手の甲に取る
- 顔の広い面に塗る
- 細かい部分に塗る
まずは利き手と逆の手の甲にリキッドファンデーションを適量出し、指先に少量取ります。
ファンデーションの容器から直接取ると多く出すぎてしまい厚塗りの原因になりますので、一度手の甲に出すことをおすすめします。
続いて頬の一番高いところ(左右)、額、顎先、鼻の頭に点で乗せ、指の腹を使って薄く伸ばします。
パウダリーファンデーションと同じく、顔の内側から外に向かって塗るのがコツです。
塗り残しやムラが出やすいのが顔の側面。ファンデーションが筋になっていないか鏡を使って確認してください。
小鼻の脇や目元など細かい部分は、指に残っているファンデーションを使います。
もともと影になっている部分が大半ですので、ファンデーションが薄いほうが自然な仕上がりになります。
仕上げ
リキッドファンデーションとコンシーラーを併用するならこのタイミングで使います。
クマやシミなどがカバーできたらルーセントパウダーやプレストパウダーを重ねましょう。こちらも大きめのブラシで余分な粉を取り除きます。
パウダーを重ねると化粧崩れしにくくなるので、化粧直しの時間が取れない方はぜひ取り入れてみてください。
最後に手のひらで顔をプレスしたら完成です。
BBクリームの正しい塗り方
BBクリームは保湿を終えた肌にそのまま塗っていきます。
あまり神経質にならず、ダイナミックに塗ってもきれいに仕上がるのがBBクリームの魅力でもあります。
BBクリームの塗り方
BBクリームを手の平に取り、両手を合わせて温めるように手のひらに広げたら、顔全体に塗っていきます。
頬を手のひらで覆い、顔を洗うような動きで伸ばしていくとムラなく行き渡ります。
細かい部分の塗り残しがあれば、指の腹を使ってクリームを伸ばしてカバーします。
仕上げ
コンシーラーを使う場合はこのタイミングで使用します。
リキッドファンデーションと同じくパウダーで仕上げ、粉っぽさが気になるようであれば手のひらでプレスしましょう。
メンズファンデーションの自然な色の選び方
メンズファンデーションの色はオークル系とベージュ系の2系統に大別されます。
オークル系は少し赤みがあり、ベージュ系は黄みがあるのが特徴です。
それぞれの系統の中に、明度が違う数種類の色展開があります。この中から自分の肌の色にあったファンデーションを選ぶことになります。
肌のどこの色に合わせたら良い?
ファンデーションの色選びでは、エラから顎にかけてのフェイスラインの色に合わせます。
実際にファンデーションを少量塗って確認しますが、肌の色にムラがあったり肌トラブルがあると色選びに支障をきたす場合があります。
できるだけ肌色が均一な部位を使いましょう。
色の選び方
鏡を見ながら、ちょうど歯の噛み合わせ部分の高さからフェイスラインに向かってファンデーションを数色、薄く伸ばします。
この時点でピッタリの色が見つかったとしても、全顔に塗ってみると肌色が浮いてしまうことがあります。
鏡から少し距離をとって遠目で確認してみてください。
フェイスラインから頬にかけての色浮きがなく、首との明暗差に不自然さがない色こそ、あなたにピッタリのファンデーションです。
メンズファンデーションで新しい自分を見つけよう!
メンズファンデーションを使ってメイクを施すと、第一印象がガラリと変わります。
肌が綺麗だと自信がみなぎり、更に魅力的に見えるはずです。また「メイク」という努力によって新しい出会いが生まれるチャンスです!
正しい手順でファンデーションを使えば化粧が浮いてしまうことがありませんし、化粧直しの手間が省けます。
仕事に趣味に忙しいアクティブメンズはぜひファンデーションの正しい塗り方をマスターしてください。