ドライヤーというと髪の毛を乾かすものだというイメージがある人は多いです。
実はブローやヘアセットなど、ドライヤーの活かし方を知っているとオシャレ度アップにつなげることができます。
正しい髪の毛の乾かし方やヘアブローの手順、ドライヤーを使ったセットの仕方などをご紹介します。
またドライヤーの選び方やおすすめのドライヤーもチェックしていきましょう。
ドライヤーの使い方は乾かすだけじゃない!
ドライヤーの使い方は「乾かす」ことが基本ですが、それだけではありません。
髪にツヤを出したりヘアセットをしたりということもできます。ドライヤーの使い方の基本をチェックしていきましょう。
乾かす
ドライヤーの最も基本となる使い方は、濡れた髪を乾かすことにあります。
効率の良い乾かし方を知っていると髪が傷みにくいですし、変な癖がつくことも避けられます。
髪をセットすることまで考えた乾かし方もあり、実は奥が深いです。
ツヤを出す
ドライヤーの使い方によって、髪にツヤを出すことができます。
逆にやり方次第ではパサパサの髪になってしまうこともあるので、正しい乾かし方を知っておくと良いでしょう。
ヘアセットする
髪の毛をセットするときに整髪料だけを使うという人もいますが、ヘアセットの基本はドライヤーの使い方にあります。
髪の毛の性質や理論を知ることで簡単にヘアセットができるようになります。
正しいヘアブローの手順
正しいヘアブローの手順をチェックしていきましょう。間違ったやり方では髪が傷んだり乾燥したりするので注意が必要です。
タオルドライ
シャンプー後のびしょ濡れの状態でドライヤーを使うのは効果的ではありません。
まずはしっかりとタオルで水気を取りましょう。
その際にゴシゴシと拭くとキューティクルがはがれてしまうため、乾いた清潔なタオルで髪をはさんで水気を吸わせましょう。
軽くポンポンとタオルで叩きながら吸わせても大丈夫です。水滴がたれない程度まで水気を取りましょう。
まずは8割まで乾かそう
ヘアセットをする場合でも、8割くらいまではドライヤーで乾かしましょう。
ドライヤーを左右に振りながら、もう片方の手で髪の毛を左右に散らすようにして乾かすと良いでしょう。
根元から先に乾かすこと
ドライヤーの温風はまず強めにし、根元から先に乾かしましょう。
毛先は乾きやすいため、長時間温風を当てることで過乾燥状態になってしまいます。
根元がある程度乾いたところで毛先に温風を当てましょう。このとき弱温風を当てると髪に優しいのでおすすめです。
ヘアオイルなどを使うと熱から髪を守れる
ドライの前にヘアオイルや洗い流さないトリートメント剤などを使うのもおすすめです。
髪ががサラサラになるだけでなく、髪にうるおいを与えたりドライヤーの熱から髪を守ったりできます。
特にくせ毛や天パの人、髪が細い人や傷んでいる人におすすめです。
ツヤを出すブローの仕方を動画でチェック
キューティクルを守りツヤのある髪にするブローの仕方を見ていきましょう。ドライヤーの髪の向きと手の動かし方がポイントです。
乾かしすぎる「オーバードライ」を避けることでパサつきを防ぎ、キューティクルをしっかり閉じたツヤ髪にすることができます。
なお動画のモデルは女性ですが、男性でもやり方は変わりませんのでぜひ参考にしてみてください。
- ドライヤーは髪の毛の流れに沿って上から風を送ること。広がりにくくなりキューティクルが閉じる。
- 髪の根元から乾かすため、しっかりと手を動かして髪の根元に温風を当てるようにする。
- 前髪・襟足・耳周り・もみあげは先に乾かす。
- 1点集中ではなくまんべんなく風を当てて乾かしていく。
ストレートにしたいときにもドライヤーを使う
多少癖がついている人でアイロンを使うほどでもないという人はドライヤーを使ってストレートにしてみましょう。
- ある程度タオルドライする。
- 髪全体をブラッシングする。
- ヘアオイルや洗い流さないトリートメントなどをつける。
- クセがついているところや傷んでいるところを中心に。
- まずは流したい方向と逆に向けて流しながらドライヤーを当てる。
- 2割程度乾いたら流したい方向に流しながらドライヤーを当てる。
- 動画でははさむタイプのブラシを使って引っ張りながら温風をあてている。
- はさむタイプのブラシがない場合には手で軽く引っ張りながら温風を当てる。
- 温風をよく当てたあとは冷風を当てると真っ直ぐのまま固まる。
ヘアセットの基本はドライヤー
ワックスなどの整髪料を付ける前に、ドライヤーを使ってクセをつけておきましょう。
毛束感を出すこともでき、ドライヤーでのセットがヘアセットの8割を占めるといっても過言ではありません。
髪の毛の性質を知っておこう
ヘアセットをする際には髪の毛の性質を知っておくと良いでしょう。
髪の毛は熱を与えたり水で濡らしたりすると柔らかくなり、熱が冷めたり水分が乾いたりするときに固まる性質があります。
そのため、温風を当てたあとにセットしたい形に維持したまま冷風を当てるとしっかりとセットできます。
冷風モードが無いドライヤーなら粗熱が取れるまでキープしておきましょう。
立ち上げやクセ付けをしてから整髪料をつける
前髪をアップバングさせたり流したりする場合でも、ドライヤーでしっかりと立ち上げたり流したりしてから整髪料をつけましょう。
特にワックスはつけすぎると重くなってしまい、立ち上げても時間とともに潰れてしまいます。
ドライヤーで立ち上げておけばワックスは少量で済みますし、セットも長続きします。
ドライヤーを使ったセットのポイント
実際に美容師の方がドライヤーでセットしている様子をチェックしてみましょう。
慣れてくるとわずか5分程度でアップバングや毛束感を出すことができます。
- 髪の毛全体を8割程度乾かす。
- 前髪の分け目を決め、立ち上げたいところに下から温風を当てる。
- 立ち上げたくない場所は手で抑えておくと良い。
- バックやサイドは毛束を作るように手ぐしを通しながら熱を当てる。
- トップなどボリュームを出したいところは根元に熱を上げて立ち上げる。
- 毛束感を出したいときには手でクシャッと握るようにしながら根元に熱を送ると作りやすい。
- 前髪の両サイドは顔の輪郭に沿って下ろすと小顔効果あり。
- ワックスを適量手にとって手のひらに広げてなじませる。
- 髪全体にワックスを均等になじませる。前髪は最後に!
- 髪に動きを出したいときには根元にワックスをつけるようにするとよい。
- 最後に全体を整えて完成。
ワックスをつけるときに髪をくしゃくしゃにしても、ドライヤーで形を作っているのですぐに元通りになります。
ワックスだけでは髪型がうまくまとまらないので、しっかりドライヤーを活用しましょう。
ドライヤーを使う時間の方がワックスをつけたあとよりも長くかけているのがわかると思います。
ボリュームの出し方をチェック!
髪にボリュームを出したいときやアップバングさせたいときなど、ドライヤーの使い方がポイントになります。
動画を見ながらチェックしていきましょう。
- 髪を乾かす時に大まかなシルエットをつけながら乾かしていく。
- 立ち上げるところにクシを入れて根元に温風を当てる。
- ドライヤーを離してクシを入れた部分を逆側に戻して冷やす。
- 戻すことで根元が立ち上がりやすくなる。
ポンパドールもドライヤーが重要!
今海外でも大人気の髪型「ポンパドール」もドライヤーを使ってセットします。
整髪料だけではしっかりと立ち上がらず、ポンパドールがつぶれてしまいますので注意しましょう。
- ドライヤーを使ってしっかりと形を作っていく。
- 髪を上に引っ張りながら根元に温風を当てる。
- 抑えたまま冷風に切り替えて冷ます。
- セットの8〜9割をドライヤーで行うように心がける。
- セットし終わったらワックスを髪になじませて整える。
- はみ出した髪はしっかりと内側に入れ込んで形を整えて完成。
ブローする時の注意点をチェック
ブローするときに注意したいポイントをチェックしていきましょう。
間違えた使い方では髪の毛がパサパサになったりセットがうまく決まらなかったりします。
熱を当てすぎない
1ヶ所に温風を当て続けたり、乾きやすい毛先や前髪などに長時間温風を当てたりしないように注意しましょう。
熱くなりすぎると髪が傷んでしまいますし、乾きやすい場所は乾きすぎた「オーバードライ」という状態になります。
ブローする順番もチェック
ブローをするときには乾きやすくクセが付きやすい前髪から始めましょう。
乾きにくいトップやハチ周りなどに時間をかけてしまうと、その間に前髪が乾いてしまい変なクセが付きます。
まず前髪を乾かし、その後は全体的に根元から乾かしていきます。
トップを立ち上げたくない場合やボリュームを抑えたい場合には前髪の次にトップを乾かしましょう。
セットを考えながらブローをする
何も考えずに髪を乾かすのではなく、その後のセットのことを考えながらブローを行いましょう。
ボリュームを出したい場合は髪の根元にしっかり温風が当たるようにし、冷めるまで立ち上げたまま少し待ちましょう。
髪を分けたり流したりしたい場合も分け目や流れに沿ってドライヤーを当てます。
髪の毛が乾いたときには大まかな形が作れているとセットのときに便利です。
ドライヤーの選び方
使いやすいドライヤーを選ぶ際のポイントもチェックしましょう。
温風・冷風がどちらも使えるものが良い
温風はもちろんですが、冷風モードが使えるものを選びましょう。温度調節機能がついているものがベストです。
なかには温風と冷風の自動切り替え機能がついているものもあります。
強風・弱風が選べるものが良い
早く乾かしたいときには強風を、セットや仕上げのときには弱風を使うなど使い分けられるものを買うと便利です。
なお1.5㎡/分以上のものが非常にパワフルですばやく乾かせます。
サロン用やプロ用のものがベスト
プロ用のドライヤーは値段も高く大きいですが、風量や温度などの使い勝手が市販品よりも圧倒的に良いのでおすすめです。
中には使うだけでツヤが出るものなど、性能の高いものが多いです。
機能もしっかりチェック
マイナスイオンが出るものや「スカルプモード」「ヘアケアモード」と呼ばれる低温機能などがついているドライヤーもあります。
また海外で使う場合は海外対応品を購入するなど、機能面もしっかりとチェックしましょう。
売れているおすすめドライヤーはこれだ!
人気の高い売れ筋のドライヤーの中でも特におすすめできる商品を3点ご紹介します。
プロ用もあれば手軽に購入できるものもありますので、自分の予算や使い方にあったものを選びましょう。
バイオプログラミング レプロナイザー 3D Plus
プロでも愛用者の多いドライヤーです。
「バイオプログラミング」という独自技術を使って髪をしなやかにし、肌のキメまで整えることができます。
風量も強く温度も高いため髪にダメージを与えずにすばやく乾かします。
Dyson Airwrap Complete HS01COMPFN
掃除機でおなじみのダイソンのドライヤーです。
羽のない扇風機の技術を利用し非常に強力な風を生み出すことですばやく乾かすことができます。
パワフルさに定評があり、給気口にホコリが溜まりにくいというのも人気のポイントです。
パナソニック ヘアドライヤー ナノケア
パナソニックの「ナノケア」も非常に人気のあるドライヤーです。
ミネラルマイナスイオンを発生させる「ナノイー」という技術で美しい髪にすることができます。
ダメージや紫外線のダメージにも強くなるため、健康的でつややかな髪にすることができます。
また自動で温度が切り替わる「インテリジェント温風モード」や「毛先集中ケアモード」などのモードも人気です。
まとめ
ドライヤーは使い方次第で髪を美しくすることも自由自在にセットすることもできます。
使い方をしっかり追求することでブローやセットの時間が短縮できますし、頭皮にも髪の毛にもよい影響を与えてくれます。
ぜひ使いやすいドライヤーをゲットして使いこなしてみてください。