いつもの髪型にはもう飽きた!オシャレな髪型にしたい!
そんな思いから初めてパーマに挑戦する方もいるでしょう。
自分にはどんな髪型が合うのか、セットの仕方や使う整髪料は何が良いのか、美容院のセットと同じようにできるのかなど不安がつきものです。
今回はパーマ初心者の方必見!パーマの種類や誰でもオシャレにきまる簡単セット方法を徹底解説します。
パーマの種類
パーマは使用する用具によっていくつかの種類に大別されます。
パーマの種類を知っておけば、自分が望んでいるのはどのパーマなのかが分かり、カウンセリングがスムーズに進むでしょう。
今回は代表的なパーマを3種類ご紹介します。
コールドパーマ
一般的に「パーマ」と呼ばれるものの多くはコールドパーマを指しています。カラフルなロッドやピンで髪を巻いて癖付けするパーマです。
ロッドの太さやパーマ剤の強度、放置時間によってパーマのかかり具合を調節します。
後述するデジタルパーマやアイロンパーマ、あるいは縮毛矯正ほどの強度はありません。
そのため、これらのパーマをかけた部分にはコールドパーマで癖付けするのは困難です。
デジタルパーマ
メンズのパーマとしてはあまりメジャーではありませんが、パーマが長持ちするため人気があります。
コールドパーマよりも薬剤が強力で、個々のロッドに電熱を与えていくのが特徴です。強度としては縮毛矯正に近い癖付け力があります。
デジタルパーマをかけた髪にはコールドパーマがかかりにくくなりますので、パーマヘアを継続したい場合は注意が必要です。
アイロンパーマ
デジタルパーマと同じく、縮毛矯正と同等の強力な薬剤を使います。
細いヘアアイロンを使うため、ロッドでは巻けない短い髪の方でもパーマがかけられます。
歴史は長いのですが、コールドパーマやデジタルパーマの技術が進歩したことにより、今はあまり使われなくなりました。
アイロンパーマもコールドパーマがかかりにくくなります。
パーマスタイルの簡単セット方法
美容院ではオシャレな仕上がりだったのに、いざ自宅でセットしてみるとまるで別の髪型のように見えてしまうのは避けたいものです。
かけたてのパーマが再現でき、思い通りのスタイリングが叶うセット方法を知っておきましょう。
髪を濡らす
スタイリングの前に髪を濡らしておきましょう。
明らかにパーマとは違う癖、つまり寝癖があればオシャレになるはずがありません。ウェットにして不要な癖を取り除きます。
またコールドパーマの場合は髪を濡らすことでパーマの癖が復活します。セットする前にパーマのカールを初期状態に戻すことが大切です。
髪を濡らす際はシャワーで全体的に濡らしても良いですし、霧吹きを使ってもOK。
ただしいずれの場合も、髪の根元までウェットな状態にすることを心がけましょう。
髪を乾かす
濡れた髪は乾いていく過程で癖を記憶します。だからといって強い温風で一気に乾かそうとしてもセットはうまくいきません。
まずは濡れた髪の水分をタオルで吸い取りましょう。
パーマをかけたあとの髪はとても痛みやすいため、ドライヤーの熱を当てる時間を少しでも短くする目的があります。
続いてドライヤーを使って乾かします。風の強さは「弱」、ブラシなどは使わずカールした髪の形を崩さないようにします。
カールを手の中で優しく握るようなイメージです。
まずはトップを乾かします。
髪の根元を立ち上げるように指を差し込んで乾かすことで、頭頂部にボリュームが生まれ、オシャレ感がグッとアップします。
続いて乾かしにくいバック、最後にサイドを乾かします。
重要なのは「根元しっかり・毛先は軽く」です。
根元が濡れていると、時間が経ってからボリューム感が損なわれて印象が変わってしまいますし、悪臭の原因にもなります。
完全に乾かしましょう。
一方、毛先は少し濡れている程度にしておきましょう。こうすることで強いカールを保ったままセットができます。
整髪料の使い方
整髪料は、根元のボリュームとパーマの癖を維持させるために使います。
まず手のひらにとって両手のひらに伸ばし、髪の表面の毛を手のひらで散らすようにして大雑把につけていきます。
続いて指を髪の根元に差し入れてボリュームを出します。カール部分は優しく握りつぶす感覚です。
潰しすぎると整髪料が沢山ついてしまい、ベトついた印象を与えるので注意しましょう。
最後に指先を使って毛先に流れを出していきます。
美容院のセットを思い出し、大きく動かしたい場合は根元に近い部分から、細かい流を出したいときは毛先だけに整髪料をつけて整えれば完成です。
パーマセットにおすすめの整髪料
どんなイメージでセットしたいかによって、使う整髪料が変わります。
カジュアルに仕上げるならワックス、ビジネス向けならウェットなルックスになるジェル、というように使い分けましょう。
ワックス
通常のワックスからファイバーインワックスまで、様々なワックスが市販されています。
パーマを保持する強度が欲しければファイバー入り、もしくはハードタイプのワックスがおすすめです。
もし髪が傷んでパサツキが目立つようであれば、ツヤ感が出せるワックスが良いでしょう。
ワックスは洗い残りがあると髪を痛めてしまいます。
シャンプーを使った洗浄は2回行うようにすると、ワックスの油分が残らずダメージを与えにくいといえます。
ジェル
短髪で刈り上げ+パーマというスタイルの方に好相性なのがジェルによるセットです。
ジェルはスタイル保持力が強く、強風でも吹かない限りスタイルが崩れにくいのがメリットです。
その反面、スタイリングに時間がかかってしまうと、完成する前に髪が固まってしまうことがあります。
手早くスタイリングできる方や髪が短くてセットに時間がかからない方におすすめします。
またウェット感が出る物が多いため、ビジネスの場でキリッと決めたい場合はジェルが良いですね。
ムース
ムースのメリットは、毛量が多くても髪が長くても全体に行き渡りやすい点にあります。通常はテニスボール大を手にとって髪全体になじませます。
固めるというよりはカール感を保持するイメージですので、セット後に整髪料特有の違和感がありません。
強いカールをつけたパーマより、流れを出すためのゆるいパーマの方にぜひおすすめしたい整髪料です。
グリース
ジェルほどのセット力がないのでゆっくりとスタイリングができますし、水性なのでシャンプー1回でも落とせる利点があるのがグリースです。
ツヤ感としてはジェルに近いといえます。
手早くスタイリングはできないけれどジェルのツヤ感が欲しい!という方はグリースでセットし、最後にスプレーで固めるという方法があります。
水性とはいえ、汗や水で落ちてしまうことはありません。
パーマによるダメージ修復にはホームケアが大切!
パーマ液の多くはアルカリ性なので皮膚、つまり頭皮や髪にダメージを与えるうえに、熱を加える工程もあるため髪に負担がかかります。
また、傷んだ髪はキューティクルが剥がれて乾燥しやすいため更にダメージを受けやすく、水分が保持できないとパーマが落ちやすくなります。
パーマをできるだけ長く楽しむためにも、清潔感のある髪を保つためにも自宅でできるヘアケアを率先して行いましょう!
シャンプーやインバス・トリートメント
安価なシャンプーでも汚れを落とすには十分ですが、ヘアケア製品としてシャンプーを選ぶならぜひ成分にこだわってみてください。
保湿成分やダメージ修復成分が配合されたワンランク上のシャンプーを使うと、髪の手触りが明らかに変わります。
またシャンプー後に使うトリートメントも同様です。
「ダメージをどうにかしたい!」
こんなときは通常のボトルやチューブ入りトリートメントの他に、1回使い切りの集中ケアトリートメントを併用すると効果的です。
アウトバス・トリートメント
別名「洗い流さないトリートメント」です。
タオルドライ後の髪につけることでドライヤーの熱から髪を守り、水分を逃しません。オイル状のものが主流です。
オイルはつけすぎるとべとつきが残ってしまい、就寝時にホコリを吸い寄せますし寝具を汚します。
必ずパッケージに記載されている適量を使用しましょう。
自分に合うパーマスタイルの見つけ方
パーマをかけると見た目のイメージが大きく変わります。ですから自分に似合うパーマをかければオシャレに見えて好印象を与えられます。
一方で、似合わないパーマやあまりにもTPOに合わないスタイリングをすれば、オシャレから遠のいてしまうかもしれません。
まずは自分にどのようなパーマが似合うのかを考えてみましょう。次に挙げる2つのポイントに注目です。
ライフスタイルから見つける
パーマをかけた自分がどこでどんなふうに生活をするのか、想像しましょう。
例えばビジネスシーンでデキる男としてバリバリ働きたいのであれば、ビジネスの場で浮かないヘアスタイルが理想ですね。
あるいは日頃からカジュアルな服装がメインであったり学生さんなら、多少冒険してインパクト重視のパーマをチョイスするということもできます。
接客業なのか内勤なのか、ある程度年齢に見合った髪型を望んでいるのか。
ご自身のライフスタイルを軸としてパーマスタイルを考えてみてください。
詳細なスタイルまで決まらなくても「こんなシーンで見栄えがする髪型にしたい」というイメージが固まっていれば、美容師へ相談しやすくなります。
髪質や毛量から見つける
パーマでオシャレ感を演出するためには、ご自身の髪質や毛量に合ったパーマスタイルを選択することが大切です。
毛量が多く髪が硬い方がパーマをかけてエアリーなスタイルにした場合、自宅スタイリングでそのイメージを再現するのはなかなか難しいでしょう。
髪が細くて毛量が少ない方がタイト気味なスタイルにしてしまうと、自宅でのセットでボリュームを出すのに苦労します。
とはいえ、美容師でもない方が自身の髪質に合うパーマスタイルを把握するのは至難の業です。
初めてパーマをかける際は希望するパーマスタイルを複数決めておき、美容師とのカウンセリングで相談するといいですね。
似合うスタイルの傾向を知っておくことで、次回以降パーマスタイルのオーダーがしやすくなります。
パーマスタイルのオーダーの仕方
行きつけの美容院のいつもの美容師に「いつもどおりに」とオーダーするのは簡単です。
しかし初めてパーマに挑戦する際は「パーマをかけたい」だけではどうにもなりません。
また、長さや色などで指定できないためニュアンスが伝わりにくいといえます。
どのようにオーダーしたら希望のパーマスタイルが実現するのでしょうか。
写真でオーダー
芸能人やアーティストなどを見てパーマスタイルに挑戦しようと思ったら、その方の画像を探してみましょう。
写真は施術する側とされる側とのイメージ共有を容易にしてくれます。
「メンズ」「パーマ」というようなキーワードでネット検索をすると多くの画像が確認できます。
また、書店では毎月多くのヘアカタログが並びますので、そちらを参考にしても良いでしょう。
カールの種類でオーダー
髪の長さは変えずにパーマで雰囲気を変えたい場合、同じようなヘアスタイルの写真を探すのは難しいですね。
そんなときはカールの種類でイメージを伝えてみましょう。
カールの種類はアルファベットで表現され、Cカール、Jカール、Sカールなどがあります。
全体をランダムにCカール、あるいは全体がSでサイドはCカール、というように見た目で伝えることができます。
イメージ通りのパーマスタイルを実現するために
パーマスタイルは強度やパーマの形、髪の長さなどによって雰囲気やイメージを大きく変えることができます。
しかしその分美容師にイメージを伝えきれないと、仕上がりに納得ができない可能性があります。
まずはご自身の中で希望するイメージを固めること、そして伝えやすい工夫をすることが大切です。
パーマのセットは慣れるまで時間がかかるかもしれません。
例えばパーマをかけた翌日は外出の予定を入れず、セットの練習日にしてみませんか?
いざ勝負の日、オシャレなパーマスタイルで周囲に好印象を与えることができますよ!