ひげを剃ることはメンズの身だしなみ。女性が毎日メイクをするように男性は毎日髭を剃ります。
ひげを剃ることで得られるのが「清潔感」です。
ビジネスにおいても恋愛においても清潔な印象を持ち続けるのは重要なポイントではないでしょうか。
清潔感をアップするためのひげ剃りですが、肌を傷つけていない自信はありますか?
実は間違った方法をとったりアフターケアを怠ってしまうと、どんなに剃り残しなく髭を剃っても見た目の印象がダウンしてしまうこともあるのです。
今回は、肌悩みを抱えている方も美しい仕上がりが実現する、おすすめのひげ剃り方法をご紹介します。
肌に優しいシェービングのために知っておきたいこと
どんなに正しい方法でシェービングを行っても、刺激はゼロになりません。しかし心がけ次第では肌に優しいシェービングが実現します。
シェービングではなぜ肌が傷つくのでしょうか。理由を知り、肌に優しいシェービングを実践しましょう。
なぜシェービングで肌が荒れるの?
人間の肌の最も外側を覆っているのが角質です。
角質は水分を閉じ込めて乾燥を防いだり、雑菌やホコリなどの外的刺激から肌を守る働きを担っています。
健やかな肌は表面がスムーズですが、乾燥肌や敏感肌の方は角質がめくれてしまっていることも。
こうした肌にシェーバーを滑らせると、更に角質が傷ついてさらなる肌荒れを招きます。
またニキビができやすい肌では雑菌が入り込みやすくなるため、症状が悪化する可能性もあります。
しかし、肌が荒れているからといってシェービングをせずに外出することはできません。
シェービングから肌を守る2つのポイント
肌に優しいシェービングを行うには次の2点が重要です。
- 常にトラブルのない肌に整える
- シェービング後は必ずケアをする
この2点を守ることで、シェービングの仕上がりは美しくなり、カミソリ負けとも無縁になることでしょう。
正しいひげ剃りの手順をマスター!
肌への刺激を最小限に抑えるために、正しいシェービング方法を知っておきましょう。
自己流シェービングは肌トラブルの元。ご自身のやり方と比較して、正しい方法に変えてみてくださいね。
ひげと肌を柔らかくする
ひげを剃る前に、ぬるま湯を使って洗顔しましょう。
ぬるま湯でひげを柔らかくするとシェーバーの刃の通りが良くなり、軽い力で剃ることができます。
また柔らかくなった肌からは古い角質が落ちやすくなり、乾いて鱗のようになった角質に刃を引っ掛けて傷をつけてしまうのを防ぎます。
もし時間があれば、温タオルで顔を温めると更に良いでしょう。
濡らして絞ったタオルをレンジで1分ほど加熱し、空気に触れさせながら適温に調整します。
肌を覆ってしばらく待てば、ひげも肌も柔らかな状態です。
シェービング剤をつける
シェービング剤は、ひげを剃っている間のひげの乾燥を防ぎます。またシェーバーの刃を滑りやすくする働きもあります。
更にシェービング剤をつけてひげを剃ると、剃った部分だけシェービング剤が落ちていきます。
これにより同じ場所の二度剃りを防ぎ肌に余分な負担をかけずにすむのです。
順剃り・逆剃りを上手く使い分けてシェービング
順反りとは髭が生えている方向に沿って剃ること。その逆が逆剃りです。
肌への負担が少ないのは順剃りですので、まずは順剃りで全体をシェービングします。
ひげがあまり目立たない方であれば、1回の順剃りで剃り残すことはないでしょう。
しかしひげが濃い方の場合は順剃りだけでは剃り残してしまうことも。
その場合は剃り残しが気になる部分にだけ再度シェービング剤をつけ、逆剃りで仕上げます。
それでも残ってしまう場合は「張り手」を使いましょう。肌を一方に引っ張ることでひげが立ち上がります。
それと逆の方向にシェーバーを滑らせると、逆剃りよりも更に深剃りすることができます。
冷水でクールダウン
正しい方法でシェービングをしても、シェーバーの刃が通過した肌表面は刺激によって熱を持っています。
またシェービング剤も肌に残ったままになっていますので、クールダウンを兼ねて冷水で洗い流しましょう。
肌が敏感な状態になっていますので、こすらず優しく洗います。
保湿は入念に
シェービング後のケアのためにはアフターシェーブローションが市販されています。
多くの場合メントールやアルコールが含まれていますので、肌が弱い方は避けたほうが良いでしょう。
特別なローションを使わず、化粧水と乳液のケアで十分保湿ができます。
ケアの際もこすったり叩いたりせずに、肌の中に水分を押し込むようなイメージでケアすると良いですね。
肌が敏感な方もそうでない方も絶対に知っておきたいシェービング知識
正しいシェービングを心がけても肌荒れしてしまう。剃り残しが出てしまってついつい力を入れてしまう。
そんな方は、次の3点もぜひ確認してみてください。
朝一番でシェービングをしない
朝起きたときに鏡を見ると、顔や目の周りが何となく腫れぼったくなります。
これは「むくみ」のしわざ。この状態の肌は血液を含む体液によって膨張していて、ちょっとした刺激でも出血しやすくなっています。
そのため、起床15分程度経過してむくみが解消されてからシェービングをしましょう。
シェービングは夜よりも朝
むくみがない夜にシェービングをすればいい、というわけではありません。
人間のひげは午前6〜10時頃が最も伸び盛り。
ですから本来であれば伸び切った10時頃にシェービングをするのが一番良いのですが、なかなか難しいですね。
少なくとも起床から15分後に剃るよりも、家を出る少し前に髭を剃ったほうが綺麗な状態が長持ちします。
また肌の生まれ変わりが行われる夜間は水分が減少しており、肌がダメージを受けやすい状態です。夜間のひげ剃りは避けたほうが無難でしょう。
シェーバーの刃を定期的に交換する
包丁は使い続けると切れ味が悪くなるのと同様、シェーバーの刃も剃れ味が低下します。
当然剃り残しが増えて繰り返し剃ることになり、肌を痛めてしまいます。また雑菌が繁殖していたり、刃こぼれを起こしてしまうことも。
シェーバーの刃は消耗品と考え、定期的に交換しましょう。
- 電気シェーバーの外刃:年に1回程度
- 電気シェーバーの内刃:年に2回程度
- T字シェーバー:1か月に1〜2回
これを目安にケアを行ってください。
T字シェーバー(カミソリ)のメリットとデメリット
最近は電気シェーバーに押され気味のT字シェーバーですが、ひげの濃さで悩んでいる方からの支持はまだまだ厚く、愛好者も多数います。
T字シェーバーの魅力はどこにあるのでしょうか。
T字シェーバーのメリット
何といっても深剃りが可能な点がT字シェーバーの魅力です。
肌のギリギリでひげを切断できますから、青ひげで悩んでいる方の強い味方といえるのではないでしょうか。
また価格が安く、使い捨ての商品も販売されていますし、ホテルのアメニティに必ず含まれています。
T字シェーバーに慣れていれば旅行先に電気シェーバーを持っていく必要がありません。
T字シェーバーのデメリット
深剃りが可能な分、肌に与える刺激はどうしても強くなります。また肌のことを考えればシェービング剤も必須です。
更に、水を必要としますので、シェービングできる場所が限られます。
ひげがさほど濃くない方や敏感肌の方は、電気シェーバーの方が使いやすいかもしれません。
電気シェーバーのメリットとデメリット
電気シェーバーは、それ自体があれば他に特別な道具を必要としない手軽さから、一気に普及しました。
電気シェーバーの魅力はどこにあるのでしょうか。
電気シェーバーのメリット
電気シェーバーは2枚の刃でできており、外刃で皮膚を押し、ひげだけを内刃で剃るという動きを繰り返しています。
内刃が直接肌に触れないため肌を傷つけにくいのが最大のメリットです。
シェーバーによってはプレシェーブローションの使用を勧めている場合もありますが、一般的には乾いた肌にも使えますので場所も選びません。
電気シェーバーのデメリット
最大のデメリットは、剃り残しが出やすい点です。
内刃が肌に触れない分どうしても剃りきれず、ひげが濃い方の中にはこれが理由で電気シェーバーに乗り換えられないケースもあります。
また音も出ますし、細かな剃りカスで周囲に汚れが散らばりやすいことも難点です。
ひげが濃く、いつも頬のザラつきが気になる方は一度T字シェーバーを試してみると良いかもしれません。
シェービング剤の選び方
ドラッグストアに行くと様々なシェービング剤が並んでいます。
それぞれに良さがアピールされていますから「どれも良く見えて選ぶのが難しい!」という方もいることでしょう。
シェービング剤はどんな点に着目して選んだら良いのでしょうか。
性状で選ぶ
シェービング剤の代表格はシェービングフォームとシェービングジェルです。
シェービングフォームはジェルよりもひげを柔らかくする力が高いといわれており、敏感肌の方やひげが濃い方におすすめのシェービング剤です。
一方シェービングジェルは透明なので、ジェルの下が見えるのが特徴です。
ひげ剃りに慣れていないときはフォームで覆われてしまうと、どこまでシェーバーを動かしたらいいのか分かりにくいもの。
慣れるまではジェルを使うと良いでしょう。またひげの一部分を残して剃っている場合もジェルが最適です。
成分で選ぶ
保湿成分や美肌成分、抗炎症成分など各メーカーが様々な成分を配合したシェービング剤を開発しています。
どの製品をとっても酷く乾燥するようなことはないといえるでしょう。
注意したいのは敏感肌の方や乾燥肌の方、ニキビが気になる方です。
特に敏感肌の方は引き締め作用があるアルコールは肌への刺激となりますので、ノンアルコールの製品を選びましょう。
ニキビに悩んでいる方は殺菌作用や抗炎症作用があるシェービング剤をおすすめします。
肌に優しいシェービングと肌をいたわるアフターケアで美肌に近づく
シェービングをしても傷つきにくい肌は健康な肌、傷つきやすい肌は荒れた肌。
ですから、まずは今起きている肌トラブルをケアし、健やかな肌を手に入れるところからスタートです。
それでも待ってくれないのがひげの成長。
刺激は最小限に、ケアは最大限にすることを心がけて正しい方法でシェービングを行えば、徐々に肌が蘇ってくることでしょう。