毛穴の開きや詰まりなどのトラブルで困っている男性の中には、正しい対策やケアを行っていない人も非常に多いです。
毛穴のトラブルのせいで老け顔に見えてしまうことがあります。
毛穴が開いたり詰まったりする原因や正しい対策法をチェックしましょう。
きれいでキメの整った肌になって若々しさを維持する方法をご紹介します。
男肌の毛穴トラブルの種類をチェック
男性の毛穴トラブルには様々な種類があり、見た目がよくないだけでなく様々な悪影響があります。
どのような毛穴トラブルがあるのか見ていきましょう。
いちご鼻
最も見た目が良くないのがいちごの種のように黒くつぶつぶとした黒ずみのある「いちご鼻」です。
毛穴が詰まるだけでなく、詰まった角栓や皮脂が空気に触れて酸化してしまうことで黒くなってしまいます。
黒ずむ前にしっかりとケアを行いましょう。
老け顔の原因にもなる
毛穴は加齢によって垂れて開いてしまうことがあります。
毛穴が開くと顔の皮膚がさらに垂れてしまうため、年齢よりも老けて見られます。
乾燥によって肌の水分量や皮脂量が不足するとハリが無くなって垂れてしまうので、保湿をしっかり行いましょう。
毛穴が開く原因
毛穴が開いたり詰まったりする原因を見ていきましょう。
肌の乾燥
加齢によって肌の水分はどんどん失われていきます。
30代以降は水分の蒸発を防ぐ皮脂の量も減ってしまうため、肌が乾燥していきます。
肌が乾燥すると肌の新陳代謝(ターンオーバー)がうまく行かなくなり、古い角質が排出されずに毛穴に詰まってしまうのです。
皮脂の過剰分泌によるオイリー肌
顔の洗いすぎや間違った方法での洗顔などで必要な皮脂まで落としてしまうと、肌の水分がどんどん逃げてしまいます。
肌の乾燥を防ぐために皮脂が過剰に分泌されていき、オイリー肌になっていきます。
過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まると、いちご鼻の原因になるのです。
洗顔での洗い残し
洗顔が上手にできずに顔についたホコリやチリ、古い角質などの洗い残しが毛穴の詰まりの原因になります。
日焼け止めやメイクなどをしている人がクレンジングをしないというのも毛穴が詰まる元です。
毛穴ケアの基本は洗顔と保湿!
毛穴ケアの基本は洗顔と保湿です。
顔表面の汚れや余分な皮脂を落とすことで毛穴の詰まりを予防・改善し、保湿をすることで肌に潤いやハリを与えます。
水分を補給することで毛穴を締める効果もありますので、洗顔と保湿はしっかり行いましょう。
洗顔のときはお湯の温度に注意
洗顔をするときはお湯の温度に気をつけましょう。
お湯の温度が高いほど皮脂を落とす力が強くなるため、肌に必要な皮脂まで落としてしまいます。
皮脂不足になると肌が乾燥を防ぐために皮脂を過剰に分泌し、ベタつきやテカリはもちろん毛穴の開きや詰まりに繋がります。
理想的な温度は32度から35度程度のぬるま湯です。
水は流水を手にためて使う
入浴中の洗顔でシャワーを直接顔に当てる人がいますが、これも皮脂を落としすぎてしまうのでやめましょう。
洗面器などにお湯をためて使うと汚れたお湯を繰り返し顔に流すことになるので良くありません。
蛇口から出る流水を手にとって使うようにしましょう。
ゴシゴシこすらないように注意
洗顔の際、あるいは保湿の際にゴシゴシと顔をこする人がいますが、肌に過度な刺激を与えることになるため絶対にやめましょう。
肌に優しい洗い方や保湿の仕方などは後述しますので、しっかりと守ることをおすすめします。
正しい洗顔の方法を動画で確認しよう
正しい洗顔のポイントは洗顔料をよく泡立てることと、顔の上で泡を転がすようにして洗うことです。
できるだけ手が直接肌に触れないように優しく洗いましょう。
- あらかじめ手を洗って汚れを落としておく。
- まず水で顔を十分に濡らしてから洗い始める。
- 洗顔料を適量手に取る。
- 手を丸めるようにして、水を加えつつ空気を含ませながら泡立てる。
- 十分に泡立ち、手をひっくり返しても落ちない程度の泡ができたら準備完了。
- ツノが立つような泡が理想的。
- 泡を肌の上で転がすようにしながら、洗っていく。
- 指から手のひらの上半分くらいまでの広い範囲を使って優しく洗う。
- 目の周りや小鼻の脇などは指の腹を使って優しく洗う。
- Tゾーンや口の下も皮脂の分泌が多いので良く洗う。
- 十分な量の水を使って顔をすすぐ。
- 泡がなくなるだけでなく、ぬるぬるしなくなるまでしっかりとすすぐこと。
- すすぐ際にも顔をこすらないように注意。
- 十分にすすいだら、乾いた清潔なタオルを顔に当てて水気を吸い取るように拭く。
泡立てネットを使うと便利!
手で泡立てるときには十分に泡立つまで2〜3分程度かかってしまいます。そのため、泡立てネットを使うと便利です。
水が多すぎると泡がやわらかすぎてしまうので注意してください。
泡立てネットは使い終わったらきれいに洗い、しっかり乾燥させましょう。
正しい保湿の仕方を動画で確認しよう
保湿は洗顔後すぐに行います。できれば3分以内に行うのがベストです。
主に肌に水分を与える化粧水と、水分の蒸発を防ぐための油分を含んだ乳液やクリームの2種類を使います。
- まずは化粧水からスタート。容器をしっかり振って中身を混ぜておく。
- 十分な量を手に取り、手に広げてなじませる。
- 手で顔を覆うようにしながら顔につける。軽く押さえるようにするのがベスト。
- 小鼻の脇や目の周りは指先で優しく押さえるようにつける。
- 十分に水分が肌に浸透するとパシャパシャいう音がなくなり、手に肌が吸い付くようになる。
- 2回繰り返すのがベスト。
- 次に乳液を手に取る。指先程度の量でOK。
- 点置きにして伸ばすのではなく、化粧水と同じく手に広げて押さえるようにしてつける。
- つけすぎると逆にベタつくので注意。
毛穴に特化したケア方法をチェック
毛穴の詰まりや開きに特化したケア方法をチェックしていきましょう。
一般的に洗顔と保湿で十分といわれていますが、ピーリングやパックなどを行うのも良い方法です。
ただしやりすぎに注意しましょう。
クレンジング
脂性肌の人はクレンジングを行うのも有効です。
メイクや日焼け止めをつけていないとしても、クレンジングで余分な油脂を落とすことができます。
脂性肌の人は毎日行っても大丈夫ですが、乾燥肌や混合肌の人は週に1回程度で様子を見てみましょう。
スクラブや酵素洗顔など
毛穴の汚れを効果的に落とす方法として、スクラブ入りの洗顔料や酵素入りの洗顔料があります。
スクラブは微小な粒で毛穴の汚れをかき出すもの、酵素入りの洗顔料は酵素によって古い角質などを分解しながら除去してくれます。
また、クレイ洗顔なども効果的です。
ピーリング
肌の表面に残った古い角質を落とせるピーリングも毛穴の詰まりや開きに有効です。
ただし肌をこするように使うため、使う頻度には注意しましょう。週1回から2週に1回程度で十分な効果が得られます。
パック
毛穴に詰まった角栓や皮脂を吸着して剥がし取るパックは毛穴が開きっぱなしになってしまうため注意しましょう。
むしろ保湿のための美容パックをつかうと肌が健康になり、肌にうるおいと栄養を与えてハリを出してくれるのでおすすめです。
UVケア
紫外線は日焼けだけでなく、肌の老化などの原因になります。そのため日焼け止めをしっかり塗るようにすると良いでしょう。
紫外線は夏だけでなく、5月くらいにはすでにかなり強い状態になっています。
まだ暑くないからといって怠らないようにしましょう。
生活習慣を見直そう
毛穴の開きや詰まりの主な原因は加齢やターンオーバーの乱れです。これらは生活習慣が崩れることでより悪い影響が現れます。
睡眠時間の確保・疲労回復・ストレス解消を心がけ、栄養バランスの取れた食生活も意識しましょう。
シャワーだけで済ませることが多い人は湯船にゆっくり使って副交感神経を高めると良く眠れて疲労回復に繋がります。
趣味やスポーツなどを行う時間を取ってストレスも解消していきましょう。
外食が多い人は炭水化物中心になるのを避け、魚や野菜もしっかり摂ることを心がけてください。
間食が多い人は塩分・糖分・脂肪分のとりすぎに注意です。
栄養バランスが乱れている人はビタミン・ミネラルなどのサプリを活用しましょう。
毛穴ケアのためにクリニックも活用しよう
開いた毛穴や詰まった毛穴をケアするために美容皮膚科などのクリニックを利用することも検討してみてはどうでしょうか。
通常の皮膚科には無いような機材を使ったケアが魅力です。
レーザー治療
通常の毛穴の詰まりというよりもニキビ跡のクレーターなどに非常に効果があるのがレーザー治療です。
最近では毛穴の引き締めやターンオーバーの正常化のためのレーザー治療機器も導入されています。
フォトフェイシャル
IPL(インテンス・パルス・ライト)と呼ばれる特殊な光を肌に照射する治療です。
シミを消す働きがあるほか、コラーゲンの生成を促進するため肌にハリを与えることができます。
ケミカルピーリング
家庭でできるピーリングよりもワンランク上のピーリングを行えます。
プロによる施術なので肌に過度な刺激を与えることがありません。不要な角質を効率良く取り除くことができます。
間違った毛穴ケアに注意
一般的に毛穴ケアに良いと言われる方法の中には、間違っているやり方がいくつかあります。
以下のようなケアは逆効果になる場合が多いので注意しましょう。
洗顔後に冷水で引き締めるのはNG
一般的に「洗顔後は冷水を使って肌をひきしめると良い」といわれますが、冷水に毛穴を閉じて引き締める効果はありません。
逆に赤味や乾燥の原因となってしまうのでやらない方が良いでしょう。
角栓を押し出す
ニキビをつぶすように角栓を押し出そうとする人がいますが、これはNGです。
逆に毛穴が開いてしまったり炎症や雑菌の感染が起こったりする可能性があります。
ピンセットで角栓を抜く
手ではなく消毒したピンセットで角栓を抜くのはいいのではないか?と考える人もいますが、こちらもNGです。
クレンジングシートだけで済ませる
ウォータープルーフタイプの日焼け止めや化粧品などをつけているときはしっかりとクレンジングを行いましょう。
クレンジングシートは手軽に使えますが、できればクレンジングオイルなどをつかってしっかりとクレンジングすることが大切です。
シートでは毛穴に入った化粧品は拭い取ることができません。
毛穴の詰まりを解消するためにも、オイルなどを使って丁寧に落としましょう。
男肌の毛穴ケアの基本まとめ
毛穴のトラブルは見た目が良くないため、人に会う機会がある人にとっては非常にマイナスなポイントになります。
毛穴のケアの基本は日々の洗顔と保湿ですが、生活習慣をしっかり整えることも忘れずに行いましょう。
ピーリングやパックなども上手に取り入れながら、ハリのある毛穴レスな肌を手に入れましょう。