アップバングは、前髪の根元を起こして額を見せるメンズヘアです。ショート、マッシュ、パーマなどに取り入れられますが、仕上がりは前髪の長さ・生えぐせ・髪質で変わります。セットは、髪を濡らして生えぐせを整え、ドライヤーで根元の向きを作り、必要に応じてアイロンで毛流れを調整し、少量の整髪料で仕上げるのが基本です。
この記事では、アップバングの特徴、髪型との組み合わせ、美容室での頼み方、自宅でのセット手順、スタイリング剤とヘアアイロンの使い方を解説します。
アップバングの特徴とメリットを知っておこう

アップバングとは「前髪を上げること」
アップバングは、前髪の全部または一部を立ち上げ、額を見せるスタイルです。前髪を真上へ上げるだけでなく、斜め後ろへ流したり、センター寄りで分けたりする方法もあります。
顔まわりをすっきり見せやすい
前髪で額を覆わないため、顔まわりが見えやすく、すっきりした印象を作りやすくなります。ただし、似合い方は顔型だけで決まるものではありません。生え際、前髪の長さ、トップやサイドのボリュームとのバランスも重要です。
オンとオフで調整しやすい
前髪を大きく立ち上げれば動きのある仕上がりに、立ち上げを控えめにして横へ流せば落ち着いた仕上がりにできます。職場の服装規定や求められる印象に合わせて、立ち上げる高さと束感を調整しましょう。
アップバングと合わせやすい髪型
アップバングは複数の髪型に取り入れられますが、すべての髪質・長さで同じように仕上がるわけではありません。前髪を持ち上げられる長さがあり、根元の向きを作れることが目安です。
ショート・ソフトモヒカン
前髪とトップを立ち上げ、サイドを膨らませすぎないように整えると、縦方向のシルエットを作りやすくなります。前髪が短すぎる場合は立ち上がりが強くなりやすいため、上げる範囲を狭くすると調整しやすいでしょう。
マッシュ
重さのあるマッシュは、前髪の一部だけを上げたり、斜めへ流したりすると印象を変えられます。前髪が厚い場合は、無理に全量を上げず、上げる部分と下ろす部分を分ける方法もあります。
パーマ・くせ毛
カールやうねりを毛流れとして活かしながら前髪を上げる方法があります。広がりやすい場合は、トップを持ち上げつつサイドのボリュームを抑えると全体を整えやすくなります。

アップバングが向く髪質・長さと顔型の考え方
前髪の長さ
前髪を指でつまんで持ち上げられる長さがあるとセットしやすくなります。長い前髪は流れを作りやすい一方、重さで下がりやすいため、根元の乾かし方と整髪料の量を調整します。
直毛・軟毛・硬毛・くせ毛
- 直毛:根元を濡らしてから逆方向へ乾かし、立ち上がりの土台を作ります。
- 軟毛:重い整髪料を多く付けると下がりやすいため、少量から試します。
- 硬毛:前髪が浮きすぎる場合は、立ち上げる範囲を狭くし、毛先を流して調整します。
- くせ毛:すべてを伸ばすのではなく、扱いにくい部分だけ整える方法もあります。
顔型は高さと横幅のバランスで考える
顔型ごとに唯一の正解があるわけではありません。縦の印象を強めたくない場合はトップを上げすぎず、横幅を抑えたい場合はサイドを膨らませすぎないなど、全体のシルエットで調整します。迷う場合は正面・横・後ろの希望写真を美容師へ見せると共有しやすくなります。

美容室でアップバングを頼む方法
「アップバングにしたい」だけでなく、前髪を上げる範囲、高さ、流す方向、普段使う道具まで伝えると仕上がりを共有しやすくなります。
- 正面・横・後ろが分かる希望写真を用意する
- 前髪を全部上げるか、一部だけ上げるかを伝える
- トップの高さとサイドのボリューム感を伝える
- 職場で許容される仕上がりや、セットに使える時間を伝える
- ドライヤー、アイロン、整髪料の使用状況を伝える
生えぐせや髪の状態によって再現方法は変わるため、自宅での乾かし方まで確認しておくと再現しやすくなります。

アップバングのセット方法を5ステップでチェック
1. 前髪の根元まで濡らす
寝ぐせや生えぐせが残っていると、毛先だけを動かしても形が安定しにくくなります。前髪とトップの根元を中心に濡らし、いったん毛流れをリセットします。
2. タオルで水分を取る
強くこすらず、タオルでやさしく押さえて水分を取ります。水が垂れない程度まで整えてからドライヤーを使います。
3. ドライヤーで根元の方向を作る
前髪を上げたい方向とは逆へ軽く流して乾かしたあと、希望する方向へ戻しながら根元を起こします。片手で前髪を持ち上げ、根元へ風を当てます。形が整ったら冷風または自然に冷めるまで待ち、毛流れを落ち着かせます。
4. 必要な部分だけアイロンで整える
ドライヤーだけで形が整う場合は、アイロンは必須ではありません。使う場合は髪を乾かし、少量の毛束を取り、中間から毛先へ短時間で通します。根元や頭皮へ高温のプレートを近づけすぎないでください。
5. 整髪料を少量ずつ付ける
整髪料は手のひらと指の間へ薄く広げ、後頭部、サイド、トップの順になじませます。前髪は最後に、根元へ付けすぎないよう毛先と表面を整えます。必要な場合だけヘアスプレーを離して使い、製品表示に従ってください。
アップバングの作り方のポイントと注意事項をチェック
根元の土台をドライヤーで作る
アップバングは整髪料だけで立ち上げるのではなく、乾かす段階で根元の方向を作ることが重要です。仕上がりにくい場合は、整髪料を増やす前に濡らし方と乾かし方を見直します。
整髪料を付けすぎない
整髪料が多いと前髪が重くなり、束が太く見えたり、時間とともに下がったりする場合があります。製品の使用量を確認し、足りなければ少しずつ追加します。
熱を当てすぎない
ドライヤーやアイロンの過度な熱は髪への負担になります。アイロンは基本的に乾いた髪へ使い、必要以上の高温、同じ場所への長時間使用、強く挟んで引っ張る使い方を避けます。温度と使用方法は機器の説明書を優先してください。
アップバングに使うスタイリング剤の選び方

ワックス
毛束や動きを調整したいときに使いやすいタイプです。軟毛や細い髪では軽めの質感、硬毛や立ち上がりを補助したい場合はセット力のあるタイプなど、髪質と希望する仕上がりで選びます。
ジェル・グリース
濡れたようなツヤやまとまりを出したい場合に向きます。製品によって固まり方やツヤが異なるため、使用量と乾くまでの時間を確認しましょう。
ヘアスプレー
仕上げた毛流れを補助的に保ちたい場合に使います。前髪へ近づけすぎず、目や顔へかからないようにし、換気や使用距離など製品の注意事項に従ってください。
アップバングにはヘアアイロンがあると便利!
ヘアアイロンは、前髪の中間から毛先へカーブを付けたい場合や、部分的なうねりを整えたい場合に役立ちます。ただし、アップバングの根元はドライヤーで作り、アイロンは細部の調整に使う方が頭皮へ近づけすぎるのを避けやすくなります。
髪を乾かし、低めの設定から試す
濡れた髪への高温使用は避け、髪質やダメージの状態、機器の説明書に合わせて温度を調整します。高温ほど良いわけではありません。同じ毛束へ何度も通さず、短時間で動かします。
アイロン対応の製品か確認する
スタイリング剤には、アイロン前に使える製品と、仕上げに使う製品があります。「整髪料は必ずアイロンの後」と一律に決めず、製品表示を確認してください。一般的なワックスやスプレーは、アイロン後の仕上げに使う構成が分かりやすいでしょう。
ヘアアイロンの温度や安全な使い方は、メンズ向けストレートアイロンの使い方で詳しく解説しています。
アップバングに関するよくある質問
アップバングは何分でセットできますか?
髪の長さ、生えぐせ、寝ぐせの状態、使う道具で変わるため一律にはいえません。最初は時間に余裕を持ち、濡らす範囲と乾かす手順を固定すると再現しやすくなります。
前髪が落ちてくるときはどうすればよいですか?
整髪料を増やす前に、根元まで濡らして乾かし直します。前髪が長く重い、量が多い、生えぐせが強い場合は、美容師へ長さや量の調整を相談する方法もあります。
ヘアアイロンなしでも作れますか?
ドライヤーで根元の立ち上がりと毛流れを作れれば、アイロンなしでもセットできます。細かなカーブや部分的なくせを調整したい場合に、アイロンを補助的に使います。
顔型に合うアップバングはどう選びますか?
顔型だけで決めず、トップの高さ、サイドの幅、前髪を上げる範囲の組み合わせで考えます。希望写真を複数用意し、美容師に生えぐせや骨格を見てもらいながら調整するのが現実的です。
メンズのアップバングまとめ
アップバングは、前髪の根元を起こして額を見せるスタイルです。再現のポイントは、根元まで濡らす、ドライヤーで毛流れを作る、整髪料は少量ずつ使うの3点です。
髪質や長さによって仕上がりは変わります。まずはドライヤーだけで土台を作り、必要な場合に限ってアイロンやヘアスプレーを追加してください。美容室では、希望写真とともに上げる範囲・高さ・流す方向・普段使う道具を伝えると、自宅で再現しやすい提案を受けやすくなります。