男性の中には思春期の頃だけでなく大人になってからできたニキビに悩む人も多いです。
ですが大人ニキビは思春期ニキビとはケアの方法が違うので注意が必要です。
大人ニキビの治し方や悪化させないケア方法をご紹介します。ニキビの原因を知り、日々のスキンケアに活かしましょう。
大人ニキビの原因をチェック
大人ニキビの原因をチェックしていきましょう。原因を知れば対策が立てやすくなります。
大人ニキビの原因その1・肌の乾燥
大人ニキビの最も大きな原因は加齢などによる肌の乾燥です。肌の水分量は生まれたときから歳を重ねるごとに減少していきます。
また、皮脂は肌の水分を閉じ込めて蒸発を防ぐ働きがありますが、30代をピークに一気に減少します。
そのため肌が乾燥し、さまざまな肌トラブルの原因となります。
大人ニキビの原因その2・皮脂の過剰分泌
前述の通り、皮脂は水分を保持するのに必要です。
スキンケア不足や間違ったスキンケアで肌が過剰に乾燥すると、肌から水分を逃さないようにするために皮脂が過剰分泌されます。
「脂ぎった顔」といわれるのは、皮脂の過剰分泌によるものです。
これによって毛穴が詰まり、皮脂をエサとするアクネ菌が繁殖することでニキビが起こります。
大人ニキビの原因その3・ターンオーバーの乱れや肌の汚れ
肌の水分量が減ると細胞のターンオーバーが乱れます。
ターンオーバーとは古い細胞が剥がれ落ちて肌の奥の方から新しい細胞が現れてくる「肌の細胞の生まれ変わり」を指します。
ターンオーバーが乱れると古い細胞がうまく剥がれ落ちずに皮膚表面に残ってしまいます。
古い角質(細胞)やチリ・ホコリなどの汚れによっても毛穴が詰まり、ニキビの原因になります。
大人ニキビは思春期のニキビとここが違う!
同じニキビでも大人になってからのニキビと中高生の思春期ニキビでは原因も対策も異なります。
中高生の頃のニキビ対策は大人ニキビには逆効果になり、悪化してしまうことがあるので注意しましょう。
思春期ニキビと大人ニキビの原因の違い
中学・高校生のころの第二次性徴期には皮脂が過剰に分泌されます。
この皮脂によって毛穴が詰まり、アクネ菌が繁殖することでニキビが起こります。
大人ニキビは主に古い角質や汚れで毛穴が詰まることから起こりますので、思春期ニキビとは原因自体が大きく異なります。
思春期ニキビのケアでは大人ニキビが悪化する
思春期ニキビのケアは皮脂を取り除くということにあります。
大人ニキビは水分量・皮脂量ともに減少している状態ですから、皮脂を取り除くことでさらに肌が乾燥してしまいます。
肌が乾燥するほど皮脂は過剰に分泌されますしターンオーバーも乱れるため、大人ニキビが悪化することになります。
大人ニキビには大人ニキビ用のケアを!
大人ニキビに思春期ニキビケア用の化粧水や洗顔料を使うとますます悪化してしまいます。
いつまでも若い気持ちでいることは大切ですが、大人ニキビには大人ニキビ用のケア商品を使いましょう。
大人ニキビの程度の違いをチェック
ニキビには種類や段階があります。それぞれの特徴をチェックしておくとケアや治療の目安になります。
白ニキビ
ニキビの出来はじめは白ニキビといわれます。
肌の表面に白くぷちっとしたニキビだけでなく、まだ皮膚表面に盛り上がっているだけのものも含まれます。
できればこの状態でケアをしておきたいところです。
赤ニキビ・黄ニキビ
白ニキビが赤く炎症を起こすと赤ニキビといわれます。赤く腫れ上がったり、かゆみ・痛みがあることもあります。
この時点ではさわったりつぶしたりせず、早めに治療することをおすすめします。
さらに進行すると黄ニキビといわれる状態になり、ニキビの中の皮脂が炎症を起こして膿になってしまいます。
黄ニキビになってしまうと皮膚の表面だけでなく奥の方の真皮にもダメージがあります。
凸凹したクレーターや色素の沈着などが起こりますので、黄ニキビになる前に治療しましょう。
紫ニキビ
黄ニキビよりもひどい状態で、膿と血液が溜まって紫がかった色になってしまいます。
黒ニキビ
黒ニキビは白ニキビの状態から詰まった角質や皮脂が酸化して黒くなったものです。
黒ニキビはポツポツと目立ちやすいため、見た目がよくありません。
ただし全ての白ニキビが必ず黒ニキビになるというわけでもありません。
大人ニキビケアの基本は洗顔と保湿にあり
大人ニキビケアの基本は洗顔と保湿にあります。ただし正しい方法で行わなければ悪化することもありますので気をつけましょう。
動画でチェックしながら日々のスキンケアの基本を身につけましょう。
正しい洗顔方法をチェック!
正しい洗顔方法をチェックしてみましょう。
意外と知らなかったことが多く、日頃から間違った洗顔方法を行っている人は多いです。
- あらかじめ手を洗って汚れを落としておく。
- 顔全体をしっかり濡らして準備完了。このときに顔をこすらないこと。
- 洗顔料を手のひらに広げ、空気を含ませるようにして泡立てていく。
- 数回に分けて少量の水を加えていく。
- 十分に泡立ち、手を逆さに向けても落ちないくらいの弾力になったら準備完了。
- 肌に泡をつけ、泡を顔の上で転がすようにして洗う。
- 手でゴシゴシこすらないように、泡で洗うイメージで行う。
- 小鼻の周りなどは皮脂が残りやすいので、指の腹を使って優しく洗う。
- 十分な水やぬるま湯を使ってすすぎを行う。1〜2分程度が目安。
- 小鼻の周り・目頭・目尻・髪の生え際・あご・輪郭などはすすぎ残しに注意。
- 乾いた清潔なタオルを顔に軽く押し当てるようにして水分を吸い取る。
水かぬるま湯で洗うこと
顔を洗うときに使う水の温度は32度〜35度くらいのぬるま湯にしましょう。
熱いお湯は必要な皮脂を洗い流してしまい、肌の乾燥に繋がります。
ゴシゴシこすらないこと
洗うときにゴシゴシとこすらないということにも注意しましょう。ゴシゴシこすると必要な皮脂まで落としてしまいます。
顔を拭くときにも同様です。タオルでこするように拭くのではなく、やさしくおさえるようにしましょう。
保湿は洗顔後すぐに行うこと!
保湿は洗顔後すぐに行います。使用する基礎化粧品は化粧水と乳液です。
化粧水は水分なので蒸発しやすいため、乳液の油分でふたをするのがポイントです。
- 化粧水を多めに手に取り、顔全体になじませる。
- まず目の周りや口元からなじませていき、外側へと広げていく。
- このときにこすったり叩いたりしないこと。
- 手でやさしく広げ、じっくり包み込むようにおさえるようにする。
- 次に乳液を手に取り、同じように目元・口元から顔になじませていく。
- 口周りやあごなどのヒゲを剃る部分は特に念入りに。
美容液や美容クリームを使うのもよい
さらに肌に栄養分を与えたい場合、美容液や美容クリームなどを使うとよいでしょう。
ビタミンC、ヒアルロン酸、コエンザイムQ10、コラーゲン、セラミド、プラセンタなどの成分が含まれているものがおすすめです。
オールインワンジェルで簡単ケアできる
時間がないという人や何種類もの基礎化粧品を使うのが手間だという人は、オールインワンジェルがおすすめです。
化粧水・乳液・美容液の3種類の役割を1つの商品で行えるため、朝の時間がないときでもしっかり保湿できます。
大人ニキビを悪化させないケア方法をチェック
洗顔と保湿のほかに大人ニキビを悪化させないケア方法や日頃から改善したい生活習慣などをチェックしましょう。
ニキビの治療は市販薬で手軽に
炎症が起きている赤ニキビのうちに市販薬でケアを行うことができます。殺菌成分や消炎成分が含まれているクリームが一般的です。
皮脂の排出を促進したり、角質を柔らかくして毛穴のつまりを取る働きをするクリームもあります。
早めに皮膚科を受診する
大人ニキビをきれいに治すベストの方法は、早めに皮膚科を受診することです。
皮膚科では適切な治療を受けることができますし、ニキビを作らない・悪化させないためのアドバイスも受けられます。
また市販薬よりも効果の高い抗菌薬を処方してもらうことができます。
食生活の見直しやサプリメントの使用
大人ニキビを予防・改善するため、食生活の見直しも行いましょう。
塩分・糖分・脂肪分のとりすぎに注意し、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
また美肌効果のあるビタミンCや、抗酸化作用のあるビタミンA・Eを摂取しましょう。
肌を健康に保つビタミンB2やB6もぜひ摂取したい成分です。サプリメントで食生活のサポートをするのもおすすめです。
睡眠とストレス解消も重要
睡眠不足や疲労の蓄積、ストレスも肌トラブルの原因になります。
しっかりと睡眠時間を確保して良質な睡眠を取り、疲れをとりましょう。お風呂に浸かると疲れも取れますし睡眠の質も上がります。
またしっかりとストレスを解消するように心がけましょう。
やってはいけない大人ニキビケアの注意点
大人ニキビのケアをするときにやってはいけないことをチェックしてみましょう。少し気を遣うだけで悪化することはなくなります。
またニキビができやすい環境を作らないことも大切です。
さわらない・つぶさない
ニキビができたと思ったら、むやみにさわったりつぶしたりしないようにしましょう。
手はさまざまなものをさわっているため、雑菌が多い場所です。
ニキビにさわることで雑菌が繁殖して炎症が起きたり化膿したりすることがあります。
またつぶすと傷が残ったり毛穴が開いたところに雑菌が入ったりすることがあります。
毛抜きでヒゲを抜く
ひげを処理するときに毛抜きで抜くという人がいますが、これも避けておいた方が良いでしょう。
毛抜きで抜くと毛穴に傷がつき、ニキビの原因になる場合があります。
顔をこする
顔を洗うとき、タオルで拭くときなどに顔をこすらないようにしましょう。
肌の水分は外部からの刺激から肌を守るバリア機能を果たしますが、水分が減った肌はバリア機能も低下しています。
そのため肌に刺激を与えることになり、肌トラブルの原因になります。
フェイシャルシートなどで顔を拭くときにもゴシゴシとこすらないように注意しましょう。
あぶらとり紙を顔に軽く押し付ける方がベターです。
洗顔で使うお湯にも注意
洗顔で使うお湯は熱すぎないようにするだけでなく、シャワーのお湯を直接顔に当てるのも避けましょう。
洗面器などにためたお湯を使って顔をすすぐ人もいますが、これも避けた方がよいでしょう。
洗面器のお湯に汚れが入るため汚れたお湯ですすぐことになり、洗顔の効果がなくなります。
メンズの大人ニキビを治す方法まとめ
大人ニキビは原因や状態を知り、適切なケアを行いましょう。洗顔と保湿が基本になりますので、毎日丁寧に行うのがポイントです。
ニキビが悪化する前に適切な治療を行い、できれば皮膚科を受診しておくときれいに治すことができます。
きれいな肌は清潔感を与えることにも役立ちますので、食生活や生活習慣も含めてしっかりとケアをしていきましょう。