医療レーザー脱毛に使用する麻酔

医療レーザー脱毛に使用する麻酔にはどんなものがある?考えられるリスクとその対策

  • 2022年5月11日
  • 2022年8月25日
  • 脱毛

医療レーザー脱毛は高出力で高い脱毛効果が期待できる施術です。高出力であるからこそ、機器の取り扱いには十分な注意が必要であり、医療機関でなければ施術を受けることはできません。医師の指導のもとで適切な施術を受けられることから、医療レーザー脱毛は信頼性の高い方法といえますが、「痛みが強いのではないか」と不安に感じる方も多いことでしょう。

しかし、このような不安を和らげるために、多くの美容クリニックでは脱毛用の麻酔が用いられます。美容クリニックのホームページやチラシなどでも、痛みを緩和するための対策として目にすることの多い麻酔ですが、今回の記事では具体的にどのような種類のものがあるのか、麻酔によって生じる可能性があるリスクについても詳しく解説します。

医療脱毛に使用する麻酔の種類

医療脱毛に使用する麻酔の種類

医療レーザー脱毛の施術を行っている美容クリニックにおいて、主に用いられる麻酔には「麻酔クリーム」と「笑気麻酔」があります。しかし、医療に関する知識がない一般の方にとって、麻酔の名称を聞いてもあまりピンとこないものです。そこで、まずはそれぞれの麻酔の特徴を紹介しましょう。

麻酔クリームとは

麻酔クリームとは、肌の表面に塗布するクリーム状の麻酔です。麻酔クリームを塗布した後は該当部位をラップで密閉するように覆い、麻酔の効果が現れるまで30分から60分程度待ちます。なお、麻酔クリームを塗布した部位をラップで覆うのは、しっかりと密閉することで麻酔の成分を肌に浸透させるためです。

麻酔クリームは一度に使用できる量が10gまでと決められているため、たとえば腹部から胸部、両脚など、広範囲の脱毛には不向きです。ヒゲ脱毛やVIOラインの脱毛、脇の脱毛など、おもに狭いエリアの脱毛に適した麻酔方法といえるでしょう。
ちなみに、医療脱毛に使用される麻酔クリームは、歯科治療でも使用される麻酔と同じ成分が含まれています。

笑気麻酔とは

笑気麻酔とは、鼻から吸引するガス状の麻酔です。吸引するのは亜酸化窒素(一酸化二窒素)と医療用酸素を組み合わせたガスが主に用いられ、これを吸引することでアルコールに酔ったときと似た状態になります。肌の感覚も鈍くなるため、痛みを感じにくくなるのが笑気麻酔の特徴です。

麻酔クリームのように局所的な効果ではなく、全身に効果が見込めるため、脱毛の施術部位が広範囲にわたる場合に向いている方法といえるでしょう。また、麻酔クリームとは異なり麻酔の効果が現れるまでの時間が短いため、即効性があることも笑気麻酔のメリットです。

自宅や職場から近くの医療脱毛対応のクリニックを探す

麻酔のリスク

麻酔のリスク
痛みを緩和し、施術の負担を軽減するうえで麻酔は有効な方法ですが、どのような麻酔であってもリスクは存在します。麻酔クリームと笑気麻酔にはどのようなリスクがあるのか、それぞれの種類に応じて詳しく紹介しましょう。

麻酔クリームのリスク

麻酔クリームは肌の表面に塗布して使用するため、体質によってはアレルギー反応を起こすリスクがあります。麻酔クリームのなかにはリドカインとよばれる成分が含まれており、アレルギー反応が起こると肌の炎症や痛み、かゆみなどの症状が現れるケースも。

このようなリスクを防ぐために、多くの美容クリニックではカウンセリングの時点でアレルギーの発症履歴を確認します。たとえば、「過去に歯科治療の麻酔で炎症や痛みを経験したことがある」といった場合には、麻酔クリーム以外の方法が用いられることが一般的です。

笑気麻酔のリスク

笑気麻酔のリスクとして考えられるのは、体質によって吐き気や嘔吐、頭痛といった症状が現れる可能性があることです。これは亜酸化窒素が作用して現れる症状であり、どの程度の濃度のガスを吸引したときに症状が現れるのかは体質によっても異なります。また、仰向けのまま嘔吐をしたときに内容物を誤嚥するリスクもあります。

このようなリスクを低減するために、笑気麻酔を行う数時間前から飲食を制限する場合が多いようです。また、はじめから高い濃度のガスを吸引すると上記の症状が現れる体質の方もいるため、低い濃度から徐々に調整しながら吸引していくといった対策を講じているクリニックも少なくありません。

麻酔が使用できるのは医療機関だけ

麻酔が使用できるのは医療機関だけ
医療脱毛には「麻酔クリーム」や「笑気麻酔」といった方法の麻酔があり、施術部位や患者の体質に応じて使い分ける必要があります。正しい使い方をすれば麻酔による副作用を未然に防げ、安全な施術を実現できますが、使い方を誤ると患者に対して深刻な健康被害を及ぼしかねません。そのため、麻酔が使用できるのは医療機関に限られ、美容サロンや脱毛サロンなどでは使用が禁止されています。

また、美容クリニックで施術を行う際にも、患者に対して期待される効果だけでなくリスクについても十分な説明を行い、納得のうえで施術を開始します。さらに、施術中に少しでも身体に異変を感じたり、医師の判断で危険と判断したりした場合には施術を中断し、ほかの方法を検討することになります。

痛みが少なく高い脱毛効果を得るには医療レーザー脱毛がおすすめ

痛みが少なく高い脱毛効果を得るには医療レーザー脱毛がおすすめ

レーザー脱毛の基本的な仕組みは、メラニン色素に反応するレーザー光線を照射し、毛根にダメージを与えるというものです。レーザー光線の出力に応じて高い効果も期待できますが、その分痛みが強くなることも事実です。

美容クリニックで痛みの少ない医療レーザー脱毛が提供できるのは、今回紹介したような麻酔が使用されているためといっても過言ではありません。反対に考えれば、麻酔が使用できない美容サロンや脱毛サロンでは、その分脱毛の効果が限定的で、通院回数も増えてしまいます。
痛みを最小限に抑えつつも、高い脱毛効果を実感したいという方は、医療レーザー脱毛の施術に対応した美容クリニックへ相談してみましょう。

自宅や職場から近くの医療脱毛対応のクリニックを探す