近年では男性のスキンケアへの意識が高まってきており、ニキビ跡は男性が抱える肌の大きな悩みの一つに挙げられています。
ニキビ跡がある顔を鏡で見るとテンションが下がって憂鬱になってしまうこともあります。
しかしニキビ跡対策の方法が分からず何もしていない男性は多いのではないでしょうか。
そこで今回はメンズ向けのニキビ跡対策のポイントを徹底解説していきます。
最新の対策方法を紹介しながら絶対にやってはいけないNG行為も解説していきます。
ニキビ跡は多くの男性が抱える悩み!
肌にトラブルがない綺麗な肌の男性は第一印象がよく爽やかなイメージがあります。
清潔感から遠ざかる「ニキビ跡」
男性が抱える肌の悩みはさまざまですが、多くの悩みは「カミソリ負け」と「ニキビ跡」の2つに集中しています。
特に20〜30代男性の多くがニキビ跡に悩んでいます。
人はもちろん見た目では判断できませんが、顔のニキビ跡はどうしても人の目に入ってしまい相手に与える印象を左右してしまいます。
そのため正しい方法でニキビ跡にアプローチしなければ清潔なイメージから遠ざかることになってしまいます。
ニキビ跡の種類
ニキビ跡は色素が沈着して残るタイプ(色素沈着タイプ)と肌に凹みが残るタイプ(クレータータイプ)に分けることができます。
どちらの場合も炎症を起こした赤ニキビや膿の出るニキビの後にニキビ跡が残りやすいといえます。
色素沈着タイプのニキビ跡
シミの原因となるメラニンが肌に色素沈着を起こしニキビ跡になるタイプが色素沈着タイプです。
炎症を起こしたニキビが肌にできるとメラニンを生成する細胞が活発化するので肌にシミのように残ってしまいます。
健康な肌であればシミの元になるメラニンは分解されますが、ニキビができた肌はダメージをうけて敏感になっているため正常な肌の機能が衰えています。
そのためメラニンが分解されずにニキビ跡として肌に残ってしまいます。
凹みが残るクレータータイプ
ニキビ跡が凹んでしまうクレータータイプは、肌の内側にある真皮層までダメージをうけてしまうことで残るニキビ跡です。
表皮の内側にある真皮層は皮膚の本体ともいえる部分で2mmほどの厚さがあります。
真皮層が傷ついてしまうとその周りがしこりのように硬くなってしまう現象が起きます。
ニキビの炎症が治まると皮膚組織が縮んで傷ついた部分の真皮層が陥没するためニキビ跡が凹んでしまうのです。
またクレータータイプのニキビ跡は真皮層へのダメージの状況によって3つのタイプに分けることができます。
アイスピックタイプ
アイスピックで刺したような小さな穴が残るニキビ跡です。
アイスピックタイプは表皮の内側にある真皮層だけでなく、真皮層のさらに下にある皮下組織がダメージをうけています。
ニキビ跡の穴は小さいですが、ダメージが皮下組織にまで到達しているためその箇所の真皮層が失われている状態です。
ローリングタイプ
凹んだ部分の直径が4mmほどあるタイプのニキビ跡です。凹みの直径は大きいですが深さはあまりありません。
ローリングタイプは凹んだ部分が大きいので1つでも目立ってしまいます。
さらに、周辺に複数の同じような凹んだニキビ跡ができてしまうと肌が凸凹にみえることが難点となります。
ボックスタイプ
アイスピックタイプやローリングタイプより凹みが浅いニキビ跡がボックスタイプです。
ボックスタイプは凹んだ部分が平で箱のような形状をしています。
凹みは浅いですが、肌の表面と凹んだ部分の境目が分かりやすいので目立ってしまうタイプのニキビ跡です。
ニキビ跡の最新対策方法
ニキビ跡にはどのようにアプローチしていけばよいのでしょうか。ニキビ跡のタイプごとに適切で有効な最新対策方法を解説します。
色素沈着タイプの場合
色素沈着タイプの茶色いニキビ跡は、色素沈着の元であるメラニンの増加を抑え排出させれば解消することができます。
メラニンの生成を抑えるには紫外線対策が必要となります。外出時には日焼け止めをしっかり塗りUVケアを怠らないことが大切です。
またメラニンを円滑に排出させるためには皮膚の代謝を活性化させることが重要です。
代謝機能を正常にするビタミンCや、肌の再生に必要なビタミンB1を積極的に摂る必要があります。
凹んだクレータータイプの最新対策方法
クレータータイプのニキビ跡は色素沈着タイプと違い皮膚が傷ついているため自宅で行うケアでは治すことが難しいニキビ跡です。
クレータータイプのニキビ跡は以前は病院でも治療することが困難でした。
しかし、最新の治療技術は深刻なクレータータイプのニキビ跡を目立たなくするところまでに発展しています。
クレータータイプのニキビ跡の最新対策方法としては以下のような方法が挙げられます。
ケミカルピーリング:軽度のニキビ跡におすすめ
ケミカルピーリングはニキビ跡が残った皮膚の古い角質を薬剤によって科学的に取り除く治療方法です。
軽度のニキビ跡にはケミカルピーリングが適しているといえます。
レーザー治療:最新のレーザー機器でアプローチ
凹んだニキビ跡にレーザーを当て、熱ダメージによって新しい皮膚の再生を早める方法がレーザー治療です。
以前のレーザー治療はレーザーを広範囲にしか当てることができなかったため、ニキビ跡がない皮膚にも熱ダメージを与えるというデメリットがありました。
最新のレーザー機器はニキビ跡のみにレーザーを当てることができます。
皮膚への負担が従来のレーザー治療より少ないため最新の有効なニキビ跡対策として注目されています。
FGF治療:深刻なニキビ跡に有効な最新治療
FGFは「Fibroblast Growth Factors」の略で「線維芽細胞増殖因子」のことを指します。
FGFは体内でつくられているタンパク質の一種で、このFGFをニキビ跡が残っている箇所に注入し皮膚組織の再生に働きかけます。
FGF治療の興味深い点は、1回治療を受けると効果が永続的に続くという点です。
またFGFはもともと体内でつくられているタンパク質の一種なので副作用が起きる心配がありません。
効果が永続的に続く副作用がない最新治療なので費用は高いですが、これまで治療が困難とされていた深刻なニキビ跡を治すことが可能です。
ニキビ跡対策:絶対にやってはいけないNG行為
ニキビ跡は鏡で見れば見るほど気になってしまいますが、ニキビ跡対策として絶対にやってはいけないNG行為があります。
ニキビを指で触る・潰す
よくないと分かっていてもやってしまうNG行為がニキビを指で触ったり潰したりすることです。
何も考えずにニキビを指で潰してしまうとニキビ跡が残ってしまう可能性が高くなります。
ニキビを潰すとニキビ菌を周りの正常な皮膚に移してしまうことになります。
またニキビを触ったり潰したりする行為は炎症を促し長引かせるので、色の濃いニキビ跡が残る原因となります。
洗顔を過剰に行う
ニキビ跡があると自分はニキビができやすい肌質だと思ってしまい、脂っこさをなくそうと洗顔を過剰に行ってしまいます。
しかし洗顔をし過ぎると余分な皮脂まで洗い落とすので肌に潤いがなくなり乾燥してしまいます。
肌は乾燥するとさらに皮脂を出そうとするので、かえってニキビができやすい状態をつくってしまうのです。
さらにスクラブ入りの洗顔料や顔をゴシゴシと洗う行為は肌への刺激が大きくニキビの症状を悪化させるため、ニキビ跡が残りやすくなってしまいます。
スキンケア商品をコロコロ変える
ニキビ跡をどうにかしたいとさまざまスキンケア商品をコロコロと変えて使用してはいないでしょうか。
違う商品を頻繁に変えるとその都度肌に負担がかかりニキビ跡が残りやすくなってしまいます。
ニキビ跡に効果的といわれる商品を手当たり次第使ったからといってニキビ跡が治るわけではありません。
スキンケア商品コロコロ変えるとかえって肌にダメージを与えニキビ跡を悪化させることになってしまいます。
気にしすぎもNG
居ても立ってもいられないほどニキビ跡を気にしすぎることもよくありません。
鏡を見る度に落ち込んだり、周りからどう見られているかを気にしていたりすると大きなストレスを抱えることになります。
大きなストレスはホルモンバランスを崩し自律神経にも影響を与えるので、ニキビが増えたり悪化したりしてしまいます。
ニキビが増え悪化するとニキビ跡も酷くなります。
生活習慣から見直すニキビ跡対策のポイント
一般的に男性の肌は女性の肌より皮脂量が多くニキビができやすい状況にあるといえます。
ニキビ跡対策として、またニキビを再発させないようにするには生活習慣を見直す必要があります。
洗顔のやり方を見直す
男性は洗顔のやり方が原因でニキビ跡を悪化させている場合があります。
ニキビ跡対策として絶対にやってはいけないNG行為に過剰な洗顔を行わないことが挙げられます。
男性は顔をさっぱりさせようと洗浄力の強い洗顔料を使用したり、1日に何回も洗顔したりしてしまう傾向があります。
洗顔は起床後と夜自宅に帰った時の2回で十分です。
洗顔方法を見直すだけでニキビ跡の治りが早くなる場合があるので、正しい洗顔方法でアプローチしてみましょう。
- 洗顔をする前に手を清潔にしておく
- 手のひらに洗顔料を適量のせる
- 手で洗顔料をしっかり泡立てる
- 手で泡立てにくい場合は泡立てネットを利用する
- 泡をテカりやすいTゾーンにのせる
- 手で肌をゴシゴシ擦って洗うのではなく泡を肌の上で転がすようなイメージで行う
- 額と小鼻を洗ったら次に顎から頬にかけて優しく洗っていく
- ぬるま湯で泡がなくなるまで入念にすすぐ
- 清潔なタオルで水分を拭き取る
洗顔料は自分の肌質に合った商品を使うことが大切です。
また洗顔の前にまず手をしっかり洗い、顔を拭く際は清潔なタオルを使用することを心がけましょう。
顔に泡が残ったままタオルで拭くと毛穴に洗顔料が詰まってニキビの炎症を悪化させたり肌トラブルを引き起こしたりします。
特に髪の生え際や耳、顎の下に泡が残りやすいのですすぎはしっかり行うよう心がけましょう。
質のよい睡眠
皮膚の新陳代謝を活性化させるためには質のよい睡眠が必要です。
夜更かしや睡眠不足は皮膚の再生を鈍らせてしまい、ニキビ跡を長引かせる原因になるので避けるようにしましょう。
22:00〜午前2:00までは成長ホルモンの分泌が多くなる時間帯です。
ニキビやニキビ跡をできるだけ早く改善するためにはこの間に快眠できるような睡眠サイクルをつくることが大切です。
適度な運動
ニキビ跡が気になる場合は生活習慣の中に適度な運動を取り入れることも大切です。
運動することで身体が温まり血行もよくなるので皮膚の代謝が向上します。
またニキビやニキビ跡のような肌トラブルにはストレスが大きく関わっています。
適度な運動はストレス発散にもなるので積極的に取り入れてニキビ跡を改善していきましょう。
ニキビ跡の改善と食事の関係
体質的にニキビができやすい場合はニキビ跡が残る可能性も高くなります。
ニキビ跡をなるべく残さずニキビを早く治すためには食事にも気を配る必要があります。
ニキビ跡を改善するための食事
ニキビ跡を悪化させないためにもニキビをできるだけ早く治すための食事を心がけることが大切です。
ニキビが出やすくなる動物性脂肪中心の食事は控えた方がよいでしょう。
また糖質・脂質・塩分が多く含まれた加工食品やアルコールの摂りすぎもニキビの炎症を悪化させニキビ跡が目立ちやすくなります。
色素沈着タイプのニキビ跡の原因となるメラニン。
これは、皮膚の代謝を活性化させるビタミンCや肌の再生をサポートするビタミンB1を摂ることによって排出させることができます。
食事でこれらの栄養素が摂りにくい場合はサプリメントを上手に活用する対策方法でアプローチしてみましょう。
ニキビ跡対策のポイントまとめ
多くの男性が肌の悩みとして気にしている「ニキビ跡」についてニキビ跡対策のポイントを徹底解説しました。
ニキビ跡が残らないようにとニキビを潰したり洗顔を何回も繰り返したりするNG行為が、ニキビ跡を残す原因となっている場合があります。
ニキビ跡はニキビ跡の種類やレベルによって専門医に相談し最新の対策方法で治すことができます。
絶対にやってはいけないNG行為はやらないよう心がけ、生活習慣や食生活を見直しながら清潔感のあるきれいな肌を目指していきましょう。