メンズのビジネスヘアは、特定の髪型を一律に選ぶのではなく、職場の規定、髪質、必要な長さ、毎朝のセット時間に合わせて決めるのが基本です。前髪や耳まわり、襟足が仕事中に乱れにくく、自分で再現できる形を美容師と相談しましょう。
この記事では、ビジネスシーンで取り入れやすい4つの髪型と、美容室での頼み方、自宅でのセット手順、スタイリング剤の選び方を解説します。仕上がりには個人差があるため、自分の髪と職場環境を基準に調整してください。
ビジネスマン向けのヘアスタイル
ビジネスヘアに全国共通の正解はありません。髪色や長さの許容範囲は業種、職種、社内規定、接客の有無によって異なります。最初に勤務先のルールを確認し、その範囲で扱いやすい髪型を選びます。
髪の色
黒髪だけが正解ではありません。カラーをする場合は、明るさや色味が職場の規定に収まるかを確認し、根元との差が目立ってきたときの手入れも考えておきます。地毛が明るい人が、ビジネスのために必ず黒く染める必要はありません。
髪の長さと髪質
短い髪は耳まわりや襟足を整えやすい一方、寝ぐせや伸びかけが目立つ場合があります。長めの髪は分けたり流したりできますが、前髪やサイドが落ちやすい場合は乾かし方と整髪料の調整が必要です。
- 直毛:根元の向きをドライヤーで作り、毛先に必要な動きだけを加えます。
- 軟毛:重い整髪料を多く付けると形が崩れやすいため、少量から試します。
- 硬毛:浮きやすい部分を短くしすぎると収まりにくいことがあるため、美容師へ生えぐせを見てもらいます。
- くせ毛:すべてを伸ばすのではなく、動きを残しながら広がりやすい部分だけを調整する方法もあります。
前髪はどうするのか
前髪は上げても下ろしても構いません。下ろす場合は目にかかって作業を妨げない長さにし、上げる場合は根元を乾かしてから整髪料を使います。前髪を頻繁に触らなくて済む形か、眼鏡やマスクを着けても崩れにくいかも確認します。
美容室での頼み方
「ビジネス向けに」とだけ伝えると、仕上がりの解釈が分かれることがあります。希望写真を用意し、次の項目を具体的に伝えてください。
- 職場の髪色・刈り上げ・長さに関する規定
- 前髪を上げる、下ろす、分けるのどれにしたいか
- 耳まわりと襟足をどの程度すっきり見せたいか
- 直毛、くせ毛、浮きやすい部分などの悩み
- 朝に使える時間と、普段使うドライヤーや整髪料
正面だけでなく、横と後ろが分かる写真もあるとシルエットを共有しやすくなります。カット後には、自宅で同じ方向へ乾かす方法も確認しましょう。

印象を落としてしまう髪型
髪型の名称よりも、寝ぐせが残っている、前髪が目に入り続ける、整髪料が一部に固まっているなど、手入れ不足に見える状態を避けることが実用的です。フケや頭皮のかゆみが続く場合は、整髪料で隠そうとせず使用を中止し、必要に応じて医療機関へ相談してください。
スーツに似合う好印象を与えるヘアスタイル
ここでは、スーツに合わせやすい代表例として4つのスタイルを紹介します。実際の見え方は顔立ち、髪質、カット、服装で変わるため、名称だけで決めずに全体のシルエットを確認します。

ベリーショート
全体を短くし、耳まわりと襟足を整えやすいスタイルです。直毛で立ちやすい人はトップを短くしすぎると浮くことがあるため、収まりやすい長さを美容師へ確認します。定期的なカットが必要になる点も考えて選びましょう。
ソフトモヒカン
サイドを抑え、トップへ自然な高さを出すスタイルです。中央だけを強く立てるのではなく、正面と横から見たときにトップからサイドへつながる形を作ります。刈り上げの高さは職場の規定と好みに合わせます。
マッシュショート
丸みを残しながら、サイドと襟足を整えるスタイルです。前髪を重く残すと目にかかりやすいため、長さや毛量を調整します。くせ毛は動きを活かせる場合がありますが、広がりやすい部分の扱いを美容師と相談してください。
七三分けショート
分け目を作り、前髪とサイドを流すスタイルです。「7対3」は厳密な比率ではありません。つむじ、生えぐせ、額の形に合わせ、根元が無理なく収まる位置を選びます。
基本のセット手順
- 寝ぐせがある部分は毛先だけでなく根元まで濡らす
- タオルで押さえて水分を取り、希望する方向へ乾かす
- 根元から中間、毛先の順に全体を乾かす
- 形を保ちながら熱が落ち着くのを待つ
- 整髪料を手に薄く広げ、少量ずつ付けて仕上げる
ドライヤーは髪や頭皮へ近づけすぎず、使用機器の説明書に従ってください。整髪料の適量は製品、髪の長さ、毛量で変わるため、硬貨サイズなどで一律に固定しません。

ベリーショートのセットの仕方
ベリーショートのセットの手順
- 根元を濡らし、寝ぐせとつぶれを整える
- トップは指で軽く持ち上げ、サイドは上から風を当てて乾かす
- 整髪料を手のひらと指の間へ薄く広げる
- 後頭部、トップ、サイドの順になじませ、前髪は最後に整える
- 正面と横からシルエットを確認する
ベリーショートをセットする際の注意点
短い髪は整髪料が頭皮へ付きやすいため、一度に多く取らず、髪の表面と毛先へ少量ずつなじませます。立たせる部分と抑える部分を分け、全体を均一に立てすぎないよう調整してください。
スタイリング剤の選び方
- ワックス:毛束や動きを調整したいときの候補
- ジェル:ツヤとまとまりを出し、乾いた後の形を保ちたいときの候補
- グリース:ツヤを出しながら、コームや手ぐしで流れを整えたいときの候補
- バーム:強く固めず、毛流れや広がりを整えたいときの候補
剤型だけで仕上がりを断定せず、セット力、ツヤ、洗い落とし方、濡れた髪に使えるかを製品表示で確認します。

ソフトモヒカンのセットの仕方
ソフトモヒカンのセットの手順
- トップと前髪の根元を濡らし、タオルで水分を取る
- サイドから中央へ向けて乾かし、トップは必要な範囲だけ持ち上げる
- 後頭部のつぶれやすい部分へ下から風を当てる
- 整髪料を後頭部からトップへ薄くなじませる
- 中央だけが尖らないよう、トップからサイドへのつながりを整える
ソフトモヒカンをセットする際の注意点
トップを高くしすぎると、正面と横から見たバランスが変わります。髪が立ちにくい場合も整髪料だけで固めず、先に根元の方向をドライヤーで作ります。サイドが膨らむ場合は、上から風を当てて手で軽く押さえます。
マッシュショートのセットの仕方
マッシュショートのセットの手順
- 根元まで濡らし、前髪の割れや寝ぐせを整える
- トップはつぶしすぎず、サイドは広がりを抑えながら乾かす
- 髪全体が乾いたら、整髪料を後頭部から中間・毛先へ薄くなじませる
- 前髪は手に残った少量で毛流れや束を整える
- 耳まわりと襟足を押さえ、丸みを残しながら仕上げる
マッシュショートをセットする際の注意点
前髪へ整髪料を多く付けると、重さで下がったり束が太く見えたりします。少量ずつ足し、目にかからないかを確認してください。くせや広がりを完全に消そうとせず、扱いにくい部分だけを整える方法もあります。
七三分けショートのセットの仕方
七三分けショートのセットの手順
- 前髪と分け目の根元を濡らす
- 分けたい方向と逆へ軽く乾かしてから、希望する方向へ戻す
- 前髪は根元を起こし、サイドは上から風を当てて抑える
- 整髪料を薄くなじませ、コームまたは手ぐしで毛流れを整える
- 分け目が直線的になりすぎないよう、必要に応じて指で調整する
七三分けショートをセットする際の注意点
分け目は毎回同じ位置である必要はありません。根元が強く浮く場合は、つむじや生えぐせに合わせて少し位置をずらします。整髪料を付けた後にドライヤーやアイロンを使えるかは、製品と機器の説明書を確認してください。
まとめ
メンズのビジネスヘアは、職場の規定を確認し、自分の髪質と長さで再現しやすいスタイルを選ぶことが大切です。美容室では希望写真だけでなく、前髪、耳まわり、襟足、普段のセット時間まで伝えましょう。
自宅では、根元を濡らす、方向を作って乾かす、熱を落ち着かせる、整髪料を少量ずつ付ける、全体を確認するという順序が基本です。仕上がりが安定しない場合は、整髪料を増やす前にカットと乾かし方を見直してください。
よくある質問
Q. ビジネスヘアは短髪でないといけませんか?
一律に短髪である必要はありません。勤務先の規定と、仕事中に前髪やサイドが邪魔にならないかを確認し、扱いやすい長さを選びます。
Q. くせ毛でも七三分けやマッシュショートにできますか?
可能な場合があります。くせの強さと出る位置で再現方法が変わるため、希望写真を見せて、必要な長さと乾かし方を美容師へ相談してください。
Q. 整髪料は毎日使ってもよいですか?
製品表示に従い、頭皮に異常が出た場合は使用を中止してください。使用した日は、製品の落とし方に沿って洗い流します。
Q. 朝にセットしても前髪が落ちるときは?
整髪料を増やす前に、根元まで濡らして乾かし直します。前髪が長すぎる、整髪料が重い、カットから時間が経っている場合もあるため、原因を分けて調整してください。