男性ホルモンの影響でオイリーに傾きやすいメンズの肌にはニキビができやすく、消えないニキビ跡で悩んでいる方が少なくないでしょう。
また「男だから日焼けなんて気にしない!」と日焼け止めを使う習慣がなかった方は、肌にポツポツと見えてきたシミに気づき始めていませんか?
実はニキビ跡やシミに悩んでいる方でも、コンシーラーを使えば色むらのない均一な肌に近づくことができます。
男性もスキンケアをするのは当たり前の時代、メンズコンシーラーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
それぞれの肌悩みに合わせてコンシーラーを使い分けることで、メイクをしているとは思えないナチュラルな肌に仕上げることができます。
今回はメンズコンシーラーの効果的な使用方法や、お悩み別のおすすめタイプを徹底解説します。
メンズコンシーラーとは
コンシーラーとは「部分ファンデーション」のこと。
男性用ファンデーションは広く知られるようになりましたが、メイクの完成度を求めるメンズのために、男性用のコンシーラーが市販されています。
これを使えばニキビ跡やそばかす、クマ、髭の青っぽさなどを自然に隠すことが可能です。
「男性がメイクをするなんて」と未だ抵抗感を持つ方が少なくありません。
確かに「メイク=女性」というイメージは今でも先行しています。しかし男性がメイクをするのはそれほど珍しいことではないのです。
俳優や男性芸能人のほとんどは、程度の差はあれどメイクを施している方が圧倒的多数です。
また、ビジネスシーンにおいても綺麗な顔立ちの男性は好印象を与えます。
いかにもメイクをしている、という不自然さを出さずに肌の粗を隠すためには、メンズコンシーラーが役立ちます。
メンズコンシーラーの種類と特徴
メンズコンシーラーは、以下に挙げる4つのタイプに大別されます。
- スティック
- ペンシル
- クリーム
- リキッド
それぞれ用途や形状が異なるため、ご自身の肌悩みに合ったコンシーラーを選択しましょう。
スティックタイプ
固めのテクスチャーが特徴のスティックコンシーラーは、カバー力が高いのがメリットです。
そのため、ピンポイントのニキビ跡やシミ、そばかすなど狭い範囲にあるはっきりとした色ムラをカバーするのに適しています。
またスティックタイプの利点は持ち運びのしやすさ。外出の際にポケットに忍ばせておけば、ちょっとした隙間時間に手直しができます。
固いテクスチャーは、目や口周りなど動きが多い部位に使うとよれやすいため、頬や顎、額など皮膚の動きが少ない部位に最適です。
ペンシルタイプ
鉛筆のようなフォルムのペンシルコンシーラーは、小さなシミやホクロ、口角の黒ずみや小鼻の赤みのカバーに使います。
先が細いため、スティックコンシーラーよりも更に狭い範囲のカバーを得意としています。
広い範囲に塗り広げるとカバー力が低下しますし肌への密着度が高くないため、広範囲の肌悩みをカバーする場合は別のコンシーラーがおすすめです。
馴染みすぎない特徴を利用して、気になる小さなホクロを自然に隠すのは得意分野です。
クリームタイプ
クリームコンシーラーはチューブ入りのもの、あるいはパレットタイプがあります。比較的柔らかいテクスチャーで良く伸びるのが特徴です。
また重ね塗りがしやすいのもクリームタイプならでは。
広範囲の色むらや目元・口元など動きがある部位には薄く、気になるニキビ跡には濃く塗るなどカバー力の調整がしやすく便利です。
初めてコンシーラーを使う方におすすめします。
シミの色素沈着やニキビ跡、毛穴、髭の青さも自然に美しく見せることができます。
リキッドタイプ
リキッドコンシーラーはサラリとしたテクスチャーで肌全体に馴染みやすいのが特徴です。
そのため目や口周り、額の細かなシワ、クマや法令線などのカバーに適しています。
ただしニキビの赤みや濃いシミ、くっきりとしたそばかすのカバーは難しいでしょう。
カバー力を求める場合は他のコンシーラーを使ったほうが無難です。
メンズコンシーラーの選び方
4タイプのコンシーラーそれぞれの特徴を押さえていざコンシーラー売り場へ。
しかし「どれを選べばいいのか分からない!」と混乱してしまうぐらい様々な商品が販売されています。
まずは次の4点に着目し、ご自身に合ったコンシーラーを把握してから売り場に向かいましょう。
肌の色に合わせる
メイク感を出さず仕上がりを自然に見せるためには、色選びが重要です。ご自身の顔や首周りの肌色に合ったコンシーラーを選びましょう。
濃い色のものを隠そうとすると、どうしても白っぽいコンシーラーを選びがちですが、かなり不自然に浮いてしまいます。
また、日に焼けた場合はコンシーラーの買い替えが必要です。
美容効果や成分で選ぶ
最近のメイク用品は、メイクしながらスキンケアができるものが増えています。
コンシーラーも例外ではなく、保湿成分や美容成分、日焼け止めや炎症止めの成分を配合した商品も並んでいます。
例えばスクワランやセラミド配合のコンシーラーは潤いが奪われがちな目尻や口元に使うことで肌ケアになります。
また、みずみずしい肌を目指すならコラーゲン配合のものがおすすめです。
紫外線は1年中降り注いていますから、UVカット成分はぜひ取り入れたいもの。
ニキビの炎症が気になる人は抗炎症作用のあるグリチルレチン酸ステアリル配合のコンシーラーを選ぶと良いでしょう。
クレンジングの必要がないタイプもある
カバー力が強いコンシーラーほど落ちにくく、洗顔前のクレンジングは必須です。
クレンジングが面倒、または試しにコンシーラーを使ってみたいという方は、クレンジングの必要がないコンシーラーもあります。
敏感肌の方でも使えるミネラルメイクの多くはクレンジングが不要です。
持ち運びやすさ
メイク道具を持ち歩きたくない方や外出先でもサッと手直しをしたい方には、持ち運びやすいスティックタイプやペンシルタイプが便利です。
またパレットタイプであれば鏡がついている場合がありますので、メイク直しの場所を選びません。
【悩み別】おすすめのメンズコンシーラーのタイプをご紹介
色選びに成功しても、肌悩みに合わないコンシーラーを使ってしまうと厚塗り感が出てしまったり、カバーしきれないことがあります。
肌悩みとその程度によって、コンシーラーを使い分けることが大切です。
ピンポイントの肌悩み
ニキビやニキビ跡、シミ、そばかすなど部分的な肌トラブルに適しているのがスティックコンシーラーとペンシルコンシーラーです。
スティックコンシーラーだと太すぎる細かなシミにはベッタリと塗り広げないようにしましょう。
手間がかかってもペンシルで少しずつカバーしていくほうがきれいに仕上がります。
広範囲の肌悩み
広い範囲に渡るニキビやニキビ跡、シミ、そばかす、毛穴の開きにはクリームコンシーラーかリキッドコンシーラーがおすすめです。
カバー力を出してニキビをしっかり隠したいのであればパレットタイプの少し固めのテクスチャーのものを選ぶか、重ね塗りで対応しましょう。
薄いシミやそばかす、毛穴の開きを自然にカバーするのであれば、リキッドタイプを使うとナチュラルに仕上がります。
目の下のクマ
目の下はよく動く部分ですので、固いテクスチャーのコンシーラーは不向きです。
薄いクマであればリキッドコンシーラー、かなり気になる色素沈着ならクリームタイプで調整しましょう。
法令線や額のシワ
法令線やシワにコンシーラーが入り込むと疲れた印象を与えますし、清潔感が失われてしまいます。
そのためよれやすいコンシーラーではなく比較的サラリとしたリキッドコンシーラーをおすすめします。
リキッドを使う場合でも、あまり重ね塗りをしないほうが無難です。
小鼻の赤みや口角の黒ずみ
ペンシルタイプで気になる部位をなぞるようにカバーしましょう。
小鼻は皮脂が溜まりやすく、コンシーラーが皮脂に溶けて不潔な印象を与えることがあります。こちらもあまり塗りすぎないことが大切です。
丁寧な下地作りがメンズコンシーラーを制する!
メンズコンシーラーを上手に使えばナチュラルで均一な肌に仕上がります。
しかし使い方を間違えるとコンシーラーの部分だけが浮いてしまい、一気にメイク感が出てしまいます。
初めてコンシーラーを使う方は、正しい使用方法を学んでおきましょう。
肌の下準備
洗顔で汚れを洗い落としたら化粧水、乳液でしっかり保湿を行いましょう。
この際、コンシーラーを塗りたい場所は重点的に保湿しておくことが大切です。
乾燥するとよれやすく、乾燥によって皮脂が出すぎると化粧崩れしやすくなってしまいます。
とはいえ、乳液やクリームをベッタリと塗ってしまえばコンシーラーが馴染まず、結果的には化粧が崩れてしまいます。
化粧水はたっぷりめに、上から乳液でフタをするイメージでケアしましょう。
リキッドファンデーションを塗る
リキッドファンデーションとコンシーラーを併用する場合は、先にファンデーションを塗っておきます。
もしパウダリーファンデーションを使う場合はコンシーラーを先に使用します。この順番はしっかり覚えておきましょう。
厚塗りにならないメンズコンシーラーの効果的な使用方法
コンシーラーを使用する際にメイク感が出てしまう大きな要因は「厚塗り」です。
コンシーラーを厚塗してしまうとよれやすくなりますし、汗をかいて化粧崩れをしてしまうとベトついた印象が出てしまいます。
コンシーラーを効果的に使用するためのポイントを知っておきましょう。
広範囲のムラを隠す
例えばクリームコンシーラーを使う場合。
たっぷり塗ってしまうとどうしても厚塗りになってしまいますので、少量を指先に取って色ムラがある範囲に点々と置いていきます。
それを薄く塗り広げ、カバー力が足りなければ再度繰り返します。
先にリキッドファンデーションを塗っている場合は強い力で塗り広げず、指の腹で叩き込むようにするといいですね。
ニキビ跡やシミを隠す
ニキビ跡やシミなどピンポイントの悩みのカバーにスティックコンシーラーを使う場合。
ニキビ跡やシミよりも少し広くコンシーラーを塗り、コンシーラーと肌の境界線を指先で叩いて馴染ませていきます。
コンシーラーを塗った中央に触れてしまうとコンシーラーが落ちてしまうので注意しましょう。
コンシーラーが自然に馴染んだら、フェイスパウダーやパウダリーファンデーションで優しく押さえます。
あまりにもコンシーラー部分が浮くようであれば、薬指の腹を使って優しく叩き、コンシーラーを薄くします。
それでも不自然であれば、コンシーラーの色が合っていない可能性があります。
目の下のクマ
目の下のクマは人それぞれ濃さや色味に違いがあります。
コンシーラーが3色ほど入ったパレットタイプがあると自分の肌色に合わせて混色して使えるので便利です。
また、クマをカバーするのには赤っぽい色が効果的だといわれています。
そのためまずは自身の肌に合ったコンシーラーにプラスして、手持ちのコンシーラーでオレンジに近い色味のものがあればそれを使用しましょう。
あるいは肌よりも少し暗いコンシーラーでも代用可能です。
まずは指先に取り、目の下を優しく叩くようにして塗っていきます。
目の周りの皮膚は非常にデリケートですので、絶対にこすらないようにしましょう。
クマの部分がしっかりカバーできたら、その上から肌の色に合ったコンシーラーを重ねていきます。
指の腹で少しずつ叩き込んでいくとカバーの程度を確認しながら重ね塗りができますので、厚塗り防止になります。
メンズコンシーラーを使って均一で明るい肌を手に入れよう
日頃の肌のケアだけでは隠し切れない肌のトラブルにお悩みの方は、ぜひメンズコンシーラーを取り入れてみてください。
肌色が均一になることで明るい印象を与えますし、清潔感がグンッとアップします。
メンズコンシーラーは、女性とのデートや大切なビジネスシーン、面接などで好印象を与えたい男性にとって救世主となってくれることでしょう。