あなたはシャンプーを適当に選んでいませんか?頭皮や毛髪のトラブルに悩んでいる人は、自分の目的に合わせたシャンプーを選びましょう。肌質・毛の質のほか、成分・コスパ・匂いなどもチェックすることが大切です。
自分にとってベストなシャンプーを選ぶ方法をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
男性用シャンプーと女性用シャンプーの違いを知ろう
家族でシャンプーを共用にしている人は多いと思いますが、男性用と女性用はしっかり分けることをおすすめします。
男性用シャンプーと女性用シャンプーの違いを知りましょう。
男性と女性の頭皮と毛髪の違いは
男性と女性の頭皮や毛髪について、最も大きな違いは「性ホルモンの量」にあります。
男性はもちろん男性ホルモンが多いため皮脂の量が多く、毛穴が詰まりやすくなります。また皮脂が酸化してニオイのもとになることもあります。
女性は男性ホルモンが少なく女性ホルモンが多いため皮脂の分泌量が少ないのですが、年齢を重ねると女性ホルモンである「エストロゲン」が減少していきます。
エストロゲンは保湿効果や美しい髪を作る効果がありますので、エストロゲンが減少することで頭皮や毛髪が乾燥しやすくなります。
男性用は洗浄力が高く女性用は保湿力が高い
男性ホルモン・女性ホルモンの量の関係から、男性用のシャンプーは皮脂を洗い流す洗浄力が高いものが多い傾向にあります。
女性用のシャンプーは保湿効果が高いものや、長い髪を守るために補修効果が高いものが多いです。
匂いも女性用は甘い香りの商品が好まれており、男性用はメントールなど爽快感の高いものが多いです。
シャンプーを選ぶときの基準になる目的をチェック
一言で「男性用」といっても、シャンプーの種類は非常に多いため選ぶのに苦労してしまいます。シャンプーを選ぶときには目的や体質などを考えて選ぶようにしましょう。
潤いを与えたい
加齢とともに肌の水分量は減少していきますので、乾燥肌に悩んだり髪が潤いを失ってキシキシしたりする男性は多いです。
そのような人は保湿力の高いシャンプーを選びましょう。潤い成分の含まれているものや潤いをコーティングするものなどがあります。
また髪だけでなく肌にも潤いを与えてくれるシャンプーもおすすめです。
頭皮や髪への刺激を抑えて洗いたい
肌が弱い人や普通のシャンプーでは髪が痛みがちな人、髪が細い人やブリーチやカラーリングをしている人などは髪や頭皮への刺激の少ないシャンプーがおすすめです。
脂漏性皮膚炎で頭がベタついたりフケが出たりする人も、刺激の強いシャンプーは避けたほうがよいでしょう。
頭皮の汚れをしっかり取りたい
頭皮が油っぽくて気になるという人や屋外での活動が多い人などは、頭皮の汚れをしっかりと取るタイプのシャンプーを使いましょう。
ただし皮脂を過剰に洗い流してしまうと頭皮が乾燥してしまい、逆に皮脂が過剰分泌してしまうことがありますので注意が必要です。
ある程度の皮脂は肌から水分が蒸発するのを防ぎ、潤いを保つ効果があります。
傷んだ髪を補修したい
パーマ・カラーリング・ブリーチや日焼けなどで傷んだ髪を補修したい場合には補修成分の含まれているシャンプーがおすすめです。
シャンプーはもちろんですがトリートメントも補修効果の高いものを使うとよいでしょう。
育毛・発毛に役立てたい
薄毛や抜け毛に悩んでいる人は育毛や発毛などの効果があるシャンプーを使いましょう。これらのシャンプーは正しい使い方がパッケージに明記されていますので、しっかり読んでから正しく使うとよいでしょう。
保湿効果のあるシャンプーの選び方・成分
保湿効果の高いシャンプーの選び方やチェックすべき成分を見ていきましょう。
保湿効果の高いシャンプーの選び方
保湿効果の高いシャンプーを選ぶときには、「保湿成分が含まれていること」「洗浄力が強すぎないこと」「低刺激のシャンプーであること」の3点がポイントです。
保湿成分は髪だけでなく肌にも優しいことがポイントですので、美容液や化粧水などに含まれているような成分であれば問題ありません。
洗浄力が強すぎると頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうため、肌が乾燥してしまいます。
また、低刺激のシャンプーは頭皮の肌環境を整えてくれるため保湿に役立ちます。硫酸系の成分や鉱物油系の界面活性剤、パラベンなどが含まれているものは避けましょう。
保湿効果の高いシャンプーの成分
保湿効果の高い成分には天然の植物オイルがあります。ホホバオイルやオリーブオイル・シアバターなどが入っているものはおすすめです。
また植物由来の成分やヒアルロン酸・コラーゲン・セラミドなどの保湿成分が含まれているものは髪にも肌にも優しいのでおすすめです。
刺激の少ないアミノ酸系シャンプーを選ぶというのもよいでしょう。
保湿効果を高める方法
保湿効果を高めるには、シャンプーの泡で髪を包み込むようにして3分程度パックするのがよいでしょう。
刺激の強いシャンプーでは逆効果になりますが、低刺激でアミノ酸や植物成分・保湿成分などが含まれている場合は頭皮や毛髪に潤いを与えてしっとりとさせてくれます。
またあまり熱いお湯を使わないことも大切なポイントです。熱いお湯は皮脂を洗い流す働きが強いので、乾燥したり皮脂が過剰に分泌されてベタついたりします。
シャンプー後はタオルでゴシゴシとこすらずに押し付けるようにして水分を取り、ドライヤーで乾かしましょう。
ただしドライヤーのかけ過ぎもよくないので、少し髪から離して動かしながら温風を当てるとよいでしょう。
刺激の少ないシャンプーの選び方・成分
最近は刺激の少ないシャンプーが多く販売されています。刺激の少ないシャンプーの選び方や成分をチェックしましょう。
刺激の少ないシャンプーの選び方
刺激の少ないシャンプーの代表格は「アミノ酸系シャンプー」です。
アミノ酸系の他には石油系・硫酸系・高級アルコール系などがありますが、それぞれ洗浄力は高いですが肌に刺激を与えます。
商品の説明の中に「アミノ酸」と書かれているものなら問題ありません。
また、「パラベンフリー」「サルフェートフリー(硫酸系不使用)」と書かれているものも低刺激なのでおすすめです。
刺激の少ないシャンプーの成分
アミノ酸系のシャンプーは「アミノ酸」と明記されているものもありますが、「メチルタウリン」「ラウロイルアスパラギン酸」「グルタミン酸」「メチルアラニン」「サルコシン」「グリシン」などが成分表に書いてあればアミノ酸系のシャンプーだということがわかります。
逆に「ラウレス硫酸ナトリウム」など「硫酸」という文字が入っていると刺激が強いので注意しましょう。
前述のシアバターやホホバオイルなどのような植物油成分やハチミツなどは刺激も少ないですし、頭皮の保護効果もあるのでおすすめです。
刺激の少ないシャンプーの効果を高める方法
刺激の少ないシャンプーを使うときには、あまりガシガシとこすりすぎないことがポイントです。指の腹を使って柔らかく優しくマッサージをするようにしましょう。
刺激の少ないシャンプーは洗浄力がそれほど高くないので、シャンプーをつける前にお湯で予洗いをしっかりしておくとよいでしょう。
シャンプーは直接髪につけるのではなく、泡立ててから髪に乗せるようにしましょう。
頭皮の汚れを取るシャンプーの選び方・成分
シャンプーなどの広告で最近良く目にする「スカルプ」は、頭皮のことを意味しています。頭皮をきちんとケアするために「スカルプケア」を掲げる製品に注目してみましょう。
頭皮の汚れを取るシャンプーの選び方
シャンプーには汚れを洗い流すために界面活性剤が配合されています。
この界面活性剤には石油系(高級アルコール系)、アミノ酸系、タウリン系、タンパク質由来系と様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
洗浄力が強く泡立ちが良いのは石油系の界面活性剤ですが、刺激が強く頭皮の必要な皮脂まで洗い流してしまう場合があります。
刺激が少なく適度な洗浄力があるのはアミノ酸系のアラニン系界面活性剤やグリシン系界面活性剤、より刺激を少なく頭皮を洗いたい場合はタウリン系やタンパク質由来系を選ぶと良いでしょう。
成分表示を見る時には、配合量の多い順に表記がされています。成分表の一番前にどのような成分が記載されているのかを必ず確認してください。
頭皮の汚れを取るシャンプーのおすすめ成分
頭皮を守りながら汚れをしっかり落とすために、石油系以外の成分を選ぶようにしましょう。
アミノ酸系であるグルタミン酸系、アラニン系、グリシン系やタウリン系であるラウロイルメチルタウリンNa、ココイルメチルタウリンNa、タンパク質由来系であるココイル加水分解コラーゲンNaなどがおすすめです。
頭皮の汚れを取るシャンプーの効果を高める方法
低刺激で頭皮に優しく、頭皮の汚れもきちんと取れるシャンプーの効果を高めるためにも、シャンプー前の予洗いをしっかり行いましょう。予洗いとは、シャンプーをする前にお湯で髪を良く洗い流すことです。
5分ほど時間をかけて、よく洗い流すことで髪の毛に付いた汚れの多くを洗い流し、シャンプーの効果を高めることができます。爪を立てないよう気をつけながら、頭皮をゆっくり動かして洗うようにするとより効果的です。
傷んだ髪を補修できるシャンプーの選び方・成分
キューティクルの整った美しく健康的な髪の毛を手に入れるために、傷みを補修してくれるシャンプーを選んでみましょう。
傷んだ髪を補修するシャンプーの選び方
パサつき、枝毛など髪の傷みの原因は様々です。髪の傷みの多くは、頭皮や髪の皮脂や水分が不足していることによって起こります。
保湿効果のある成分や、頭皮の状態を整える成分、傷んだ髪の毛に浸透して補修してくれる成分が配合されているシャンプーを選ぶとよいでしょう。
実は、傷んだ髪を補修する成分が豊富に含まれているのは、男性用のシャンプーよりも女性用のシャンプーの方が多いです。
男性用女性用にこだわらず、髪のケアに特化した成分が含まれている商品を選ぶようにしましょう。
傷んだ髪を補修するシャンプーのおすすめ成分
頭皮の乾燥を抑え、髪に浸透して補修してくれるのが「セラミド」です。セラミドは肌に存在する脂質で、優れた保湿力により皮膚のバリア機能を高めて頭皮環境を改善する働きがあります。
また、椿オイルなどの天然オイルや髪によい生薬エキス成分もおすすめです。
傷んだ髪を補修するシャンプーの効果を高める方法
シャンプー後に濡れたままの状態で放置すると、髪のキューティクルが開いたままになり髪が痛みやすくなってしまいます。お風呂から出たら15分以内にドライヤーで乾かすようにしましょう。
乾かす時は髪の根元から乾かすようにするのがポイントです。毛先を中心にドライヤーの温風を当てると毛先が傷んでしまいます。8割ほど乾いたら、今度は冷風を当ててキューティクルを閉じさせます。
ドライヤーでほぼ乾いたら、あとは自然乾燥で髪の毛を乾かしましょう。
育毛に役立つシャンプーの選び方・成分
抜け毛が気になる人や、髪のボリュームが減ってきたと感じている人は、育毛効果が期待できるシャンプーを選んでみましょう。
育毛に役立つシャンプーの選び方
太く長い髪の毛を育てるためには、頭皮環境を整えることが大切です。毛穴に皮脂や汚れが詰まっていると、毛根で炎症が起きて髪が抜ける原因となってしまいます。
しかし、洗いすぎて頭皮の皮脂を落としすぎてしまうと、今度は不足した分を補おうとしてますます皮脂分泌が増えてしまったり、乾燥により頭皮がダメージを受けて頭皮環境が悪化することもあります。
頭皮環境を改善して育毛を促進するには、皮脂を落としすぎず、かつ汚れはしっかり洗い流すシャンプーが理想といえます。
「適度な洗浄力を持つ」かどうかを念頭に置いて育毛シャンプーを選ぶようにしましょう。
また、刺激が強い成分が入っていると頭皮環境を悪化させる可能性があります。低刺激で髪と頭皮に優しいシャンプーかどうかも注意して選ぶとよいでしょう。
育毛シャンプーのおすすめ成分
皮脂を落としすぎずに洗えるシャンプーの成分としては、アミノ酸系もしくはベタイン系の成分がおすすめです。
人の体を作っているタンパク質はアミノ酸から構成されているため、アミノ酸系の成分であれば優しく汚れを落としながら頭皮環境を改善することができます。
ベタイン系はビート由来のアミノ酸系保湿成分のことで、髪や頭皮に優しく刺激が少ないといわれています。この2種類の成分を洗浄成分として使用しているシャンプーを選びましょう。
育毛シャンプーの効果を高める方法
シャンプーの育毛効果を最大限に高めるために、毛髪ではなく頭皮を意識しながら優しく洗うようにしましょう。
指の腹を使って頭皮をマッサージしながらシャンプーすると、毛穴の汚れが落ちやすくなるだけではなく頭皮の血行も促進され毛根に栄養が行き渡りやすくなります。
また、シャンプーを直接頭に付けて泡立てると頭皮への刺激が強くなってしまうので、手で泡立ててから頭に付けるようにしてください。
匂いやコストパフォーマンスなどのポイントもチェック!
目的別に選ぶ以外に、どのような点に注意してシャンプーを選んだらよいでしょうか?以下のポイントも一緒にチェックしておきましょう。
匂い
毎日使うものですから、自分の気に入った匂いのシャンプーを選ぶようにしましょう。好きになれない匂いのシャンプーを選んでしまうと、毎日使い続けるのが苦痛になってしまいます。
心地よい匂いであれば毎回楽しみながらシャンプーできますし、アロマ効果による精神的なリラックスにも繋がります。強い匂いに敏感で苦手な人は、無香料のシャンプーを選ぶと安心です。
コストパフォーマンス
お財布に優しく続けやすい価格かどうか、というのもシャンプーを選ぶ時に注意しておきたいポイントです。
シャンプーは使い続けることで効果が実感できるものです。
値段が高すぎてリピート購入できないシャンプーでは、せっかくの効果を実感したり継続できなくなってしまいます。自分にとって購入しやすい価格で、長く使い続けられるシャンプーを選びましょう。
口コミ
色々と気になるシャンプーを選ぶ時に、本当に効果があるのか、自分に合うシャンプーなのか悩んでしまうと思います。
そんな時は、口コミの評判も参考にしてみましょう。自分と似た体質や年齢、目的別悩みを持つ人の口コミであれば、よりイメージを掴みやすくなります。
ただし、使用感などには個人差があります。口コミを全て鵜呑みにするのではなく、選ぶ時の参考程度としてチェックしておくとよいでしょう。
まとめ
健康で美しい頭皮や髪を持つということは、自分にとっても気持ちがよいだけではなく女性からの好感度も高くなります。
保湿や髪のケア、育毛など様々な悩みを抱えている人は、まずはシャンプーを変えてみる所から始めてみましょう。
自分に合うシャンプーを選ぶためには、成分や匂い、コストパフォーマンスのよさなども合わせて考慮する必要があります。
お気に入りの一本を見つけて、髪や頭皮の様々な悩みを解決して身だしなみをワンランクアップさせましょう。