自分の理想の髪型にセットするため、さまざまなスタイリング剤に手を伸ばす人は少なくありません。
スタイリング剤は種類によってキープ力・セットのしやすさ・使用法などが異なります。
そのため、髪質や髪の長さ、ヘアスタイルに合わせて選ぶ必要があります。
スタイリング剤の種類や特徴、スタイリング剤を使ったウェット感の出し方や痛みに対するケア効果についてもご紹介します。
スタイリング剤の種類と特徴をチェック
ドラッグストアや専門店などに行くと非常に多くのスタイリング剤が販売されています。
スタイリング剤の種類や特徴をチェックしてみましょう。
ワックス
現在スタイリング剤の主流といえるのがヘアワックスです。
がっちりと固めずに空気感・毛束感を出すことができ、再セットが簡単にできるというのがメリットです。
セット力や質感、動きの出しやすさなどに合わせて種類が多くあるため、自分に合ったワックスを選ぶために何種類も試す人もいます。
ジェル
チューブ状の容器に入っている事が多い、ジェルタイプの整髪料はセット力の強さが特徴です。
つけた部分ががっちりと固まるのでキープ力も非常に強いですが、ワックスのように再セットが難しいのがデメリットです。
ウェット感を出しやすい整髪料で、カッチリしたイメージを作るには最適です。
ショートヘアでツンツンに立たせたい人にも愛用者の多いスタイリング剤です。
ムース
泡状の整髪料です。
軽めの質感なので扱いやすく、ソフト・ナチュラル・ハード・スーパーハードなど非常に種類が豊富な点が魅力です。
パーマをかけている人がウェーブ感を崩さずに使えるというメリットもあります。
グリース(ポマード)
グリース、あるいはポマードと呼ばれる整髪料は水性と油性の2種類があります。
どちらもセット力が非常に強く独特の光沢があるのが特徴です。
油性は雨など水分を弾く特性があるので湿度の影響を受けにくいですが、同時に洗い流しにくいというデメリットもあります。
水性は逆に洗い流しやすいというメリットがありますが、セット力に関しては油性にはやや劣ります。
油性はセット力が強い半面ベタつき感もあるのでホコリが付きやすいのも特徴です。
ヘアスプレー
セット力の強いヘアスプレーはセットした髪型を崩したくないときに使います。
主にワックスで作った毛束感や空気感のある髪型の上からスプレーをすると、一日中同じ髪型を維持できます。
ハードなタイプだけでなくツヤを加えるグロスタイプやふんわりしたウェーブを維持できるアレンジタイプなどもあります。
ヘアクリーム・ヘアローション
ヘアクリームはセットをするというよりも髪にツヤを加えたりまとまりを出したりするために使うため、セット力は非常に弱いです。
ヘアローションも同様で髪や頭皮に潤いを与えたりする働きがあります。
ナチュラルな髪型にしたいという人に愛用者が多いアイテムです。
ワックスの種類とセットの基本
ワックスの種類は多く、自分の髪型に合ったものを選ぶ必要があります。また基本的な使い方を知って効果的に使いましょう。
ワックスの種類
ワックスにはセット力や質感などによってさまざまなタイプがあります。
ワックス初心者の方は動きを出しやすく再セットしやすい「ファイバータイプ」が良いでしょう。
セット力の高さを求める人やツヤ感を出したくない人は「マットタイプ」がおすすめです。
逆にウェット感を出したい人は「グロスタイプ」のワックスを使いましょう。
その他にもなじみやすい「クリームタイプ」や乾いたあとにジェルのようなかっちり感を出せる「ジェルタイプ」などがあります。
ワックスは乾いた髪に使う
ワックスはドライヤーで乾かしたあとの髪に使うのが基本です。
ワックスを使う前にドライヤーである程度セッティングしておき、最後にワックスを付けて整えるという使い方をしましょう。
ワックスをつける手順をチェック
ワックスをつけるときには一度に多く取りすぎないようにしましょう。
髪の長さに合わせて量を調節する必要がありますが、1円玉程度か多くても100円玉程度で十分です。
手にとったワックスは一度しっかりと手に広げてなじませましょう。
指の間にもしっかりとなじませ、ダマがなく透明になった状態で髪につけていきます。
後頭部からつけ始めていき、前髪は一番最後につけるようにします。頭皮につかないように気をつけましょう。
ワックスの付け方を動画でチェック
ワックスの付け方のポイントを動画でチェックしてみましょう。現役美容師のアドバイスなのでぜひ参考にしてみてください。
- 適量がわからない人は少なめからつけ始める。
- 手のひらと指の間にしっかりと伸ばしてダマをなくす。
- 後頭部の下半分の毛の量が多い場所からつけ始める。
- 毛先から中間にかけてワックスをつけるようにする。
- 髪の毛を立てるようにしながらつけていくこと。
- 前髪の顔周りはつけずに残しておく。
- つむじ周りも少なめにすること。
- 全体的につけて足りなければ再度少なめにワックスを取る。
- つむじから手を振りながら髪を下ろしていく。
- 手に残ったわずかなワックスを前髪の毛先につけて整える。
- 最後にアウトラインを整え、太い毛束は裂いておくと良い。
髪型をキープしたい場合はヘアスプレーを!
セットした髪型を一日中キープさせたいという場合には、ハードタイプのヘアスプレーを使いましょう。
ヘアスプレーは遠目から全体にふりかけるようにし、直接髪にスプレーしないことがポイントです。
ジェルやグリースの種類とセットの基本
ジェルやグリースの種類とセットの基本的な方法をチェックしていきましょう。
ジェルはハードタイプとウェットタイプが主流
ジェルはカチッとした質感でホールド力の高いハードタイプやスーパーハードタイプと、つややかなウェットタイプがあります。
長時間同じ髪型をキープしたいときにジェルを使うと効果的です。
ジェルの使い方と注意点
ジェルは一般的に「濡れた髪に使う」と思われていますが、タオルドライをしただけの髪に使うのは得策ではありません。
まずはドライヤーやアイロンなどを使ってしっかりとセットしていきましょう。
ツヤ感を出したいのであれば少々手を濡らしてジェルを取ると良いでしょう。
しっかりとセットしたいときにはちゃんと乾かしてから使いましょう。
ジェルはもともと水分が多いため、セットしたあとにドライヤーを当てておくと崩れずに固まります。
グリースとポマードの種類と使い方
グリースやポマードは前述の通り油性と水性があります。
水性の方がシャンプーをしたときに圧倒的に落としやすいですが油性の方がセット力が高いです。
最近では油性に近いセット力を持った水性ポマード(グリース)が販売されていますので、チェックしてみましょう。
ウェット感やツヤを出しながらしっかりとしたセット力があるのでおすすめです。
グリースを使ったセットを動画でチェック!
グリースを使ったセットでも、事前にドライヤーでしっかりとセットしておくことがポイントです。
グリースはツヤ感が出やすいスタイリング剤なので、多めに取ってつけるようにしましょう。
- 多めに手に取り、手のひらにしっかり伸ばしてなじませる。
- 中間から毛先を中心につける。
- 全体にまんべんなくつけたらブラシで形を整える。
- ドライヤーで形を定着させる。
グリースがおすすめの髪型は
グリースやポマードはオールバック・コームオーバー・ポンパドールなどのツヤ感とボリューム感が重要な髪型におすすめです。
またベリーショートの人でジェルでガッチリ固めたくないという人にもおすすめです。
スタイリング剤の痛みへのケア効果は?
スタイリング剤は傷んだ髪へのケア効果はあるのでしょうか?傷んだ髪への効果的なスタイリング剤の使い方も見ていきましょう。
ぱさつきを抑えるスタイリング剤
ワックスやジェルなどのスタイリング剤にダメージヘアを補修する効果を求めるのは難しいでしょう。
ですが水分を多く含むジェルやポマード・グリース・ムースなどはぱさつきを抑えることができるのでおすすめです。
ヘアケアならヘアクリームやヘアローションを
傷んだ髪の補修をしたい場合はヘアクリームやヘアローションが効果的です。
ダメージケア用のものも販売されていますので成分をチェックしておくとよいでしょう。
髪の毛を立ち上げたりボリュームを出したりということにはむいていませんが、パサツキを抑えてしっとりとまとまります。
ヘアオイルや洗い流さないトリートメント剤もおすすめ
ヘアオイルや洗い流さないトリートメント剤をドライヤーの前に使ったりスタイリング時に使ったりするのもおすすめです。
継続して使っていくとキューティクルが整っていきますし、くせ毛や天パの人でもセットしやすい髪になります。
スタイリング剤でウェット感を出す方法
ウェット感やツヤを出したいという人向けのスタイリング剤の選び方や使い方をチェックしていきましょう。
ウェット感ならジェルとグリース
ウェット感を出したいという場合はウェットタイプのジェルやグリースがベストです。
特にどちらも水との相性がいいため、少し湿った髪に使うとさらにウェット感やツヤが出ます。
ウェットタイプのワックスやムースもおすすめ
ジェルとグリース以外にもウェットタイプのワックスを使うと良いでしょう。程よい毛束感を楽しむことができます。
液体タイプのワックスでもウェット感が出しやすいです。
ウェットタイプのムースなども手軽にウェット感を出せるアイテムで、パーマへの相性は抜群です。
スタイリング剤を使う時の注意点
スタイリング剤を使うときには以下の点に注意しましょう。正しく使わなければ上手くセットすることができません。
つけるときは適量を!
スタイリング剤をつけるときには適量を使いましょう。
ワックスはつけすぎると重くなり、セットしても時間とともに髪がつぶれてしまいます。
つけすぎるとシャンプーしても落としにくくなる場合があり、髪の健康によくありません。
逆につけなさすぎると十分にセットしづらくなります。
頭皮にはつけないようにする
頭皮についてもよいヘアローションやヘアオイルなどを除き、頭皮にスタイリング剤がつくと毛穴の詰まりの原因になります。
シャンプーの際は頭皮についたスタイリング剤をちゃんと落とせるように指の腹やシャンプーブラシを使ってマッサージしましょう。
ドライヤーでセットしてから使う
スタイリング剤を使うときにはドライヤーやヘアアイロンなどでセットしてから使いましょう。
スタイリング剤だけでセットしようとするとつけ過ぎたりうまくまとまらなかったりします。
メンズのおすすめスタイリング剤を徹底解説まとめ
スタイリング剤は自分の髪型や髪質に合ったものを選び、上手に活用しましょう。
使ったことのないスタイリング剤が思っていたよりも自分に合っていた、といいうこともあります。
なかなかうまくスタイリングできない場合は普段は選ばないようなものに変えてみるというのも良い方法です。
自分に合ったスタイリング剤を使い正しい方法でセットすると短時間でなりたい自分になることができます。
試行錯誤も楽しみながらセットしてみましょう。