男性はホルモンの働きによって皮脂が出やすいメンズの肌。
夏でもないのに顔がテカる、汗をかいていないのに顔がベトつくといった悩みを抱えている方が少なくないでしょう。
もしかすると「ツヤがある肌」と認識している方もいるかもしれません。
しかしツヤとテカリは別物!相手に与える清潔感が全く異なります。
彼女とのデートやここぞというビジネスシーンにおいて、できればテカリのない爽やかフェイスで臨みたいものです。
今回は男性の顔のテカリを改善する方法を徹底解説!
テカリ防止に役立つスキンケアのポイントや、勝負の日にぜひ持ち歩きたいケアグッズもご紹介します。
テカリの原因は沢山ある!
男性の顔がテカる原因は一つではありません。まずは自分のテカリがなぜ起きているのか把握することが、テカリ撲滅への第一歩です。
代表的なテカリの原因を7つご紹介します。
皮脂の分泌が多すぎる
オイリー肌、あるいは脂性肌と呼ばれる肌の場合、皮脂の生成や体内の水分が通常より多い状態です。
そのため肌表面に分泌される皮脂が多くなり、テカリとなります。
オイリー肌の中でもケアが難しいのがインナードライ肌(乾燥性脂性肌)。肌内部は乾燥しているのに表面は皮脂が多く、べたついている肌質です。
オイリー肌とインナードライ肌は水分量に違いがあるものの、皮脂量が多いことには変わりがないためテカりやすい肌質だといえます。
乾燥している
肌が乾燥していればテカらない、という誤解をしている方は多いかもしれません。
しかし肌はとても良くできていて、乾燥している場所を保護するために皮脂を分泌するのです。
しかも乾燥肌の場合は乾燥がかなり進んだ状態。これ以上肌を乾燥させてはならない!と過剰に皮脂が分泌され、それがテカリとなります。
体に必要な栄養が不足している
顔のテカリの意外な原因が栄養不足です。
一人暮らしの方や生活が不規則な方は食事内容が簡単なものに偏りがちですし、偏食気味の方も特定の栄養素が不足している可能性があります。
肌のテカリに関係しているのがビタミンB2とビタミンB6。
これらが不足すると皮脂の分泌量が増え、肌がテカったりニキビができやすくなります。
睡眠不足
テカリには睡眠不足も関係しています。昼夜逆転の生活を送っていたり、睡眠が浅い、睡眠時間が不足している方は肌がテカリやすくなります。
睡眠が不足すると体内のホルモンバランスが崩れ、皮脂が過剰に分泌されてしまうのです。
過剰なストレス
過剰なストレスがかかると自律神経が乱れ、ホルモンバランスに影響が出ます。
その結果、皮脂が出すぎて肌がテカってしまうのです。
過剰なスキンケア
スキンケアは適切な方法で行えば肌をいたわることができます。
しかし肌トラブルを気にしすぎて一日に何度も洗顔したり、肌に合っていないケア用品を使ったりすれば当然肌へは刺激を受けます。
刺激を受けた肌は自分自身を守るために皮脂を分泌し始めます。
特にテカリが気になる方の場合、とにかく皮脂を取り除こうとしてゴシゴシと肌をこすりながら洗顔している方がいるかもしれません。
しかし肌を痛めることになりますし、必要な皮脂まで取り除いてしまうと肌は更に皮脂を分泌します。
飲酒もテカリの原因に
飲酒とテカリは、一見何のつながりもないように思えますが、実はお酒の飲み過ぎもテカリの原因になるのです。
お酒に含まれている糖分は皮脂分泌を誘発しますし、男性ホルモンの一種ジヒドロテストステロンが増加することでオイリーに傾きます。
テカリを改善する方法
生活のあらゆる場面にテカリの原因が潜んでいることが分かりましたが、それらに対してどんな対策をとったら良いのでしょうか。
テカリを改善する方法を探っていきましょう。
まずは正しい洗顔から
テカリ改善のために最も重要なのが洗顔です。ただ単に水ですすげば良いのではなく、必ず洗顔料を使用するのがポイントだといえます。
テカリの正体は皮脂。つまり油です。
自動車やバイクのメンテナンスで手についた機械油は、水だけでは落ちません。なぜなら油は水に溶けないから。
肌についた油分も水だけでは落としきれないので、洗顔料は必須です。余分な皮脂が肌に残らないように洗顔料を使って顔を洗いましょう。
正しい洗顔を行えば、必要な皮脂まで洗い流されてしまうことはありません。
洗顔後何もケアせずにいても肌がつっぱらない方は、オイリー肌かもしれません。その場合は朝の洗顔も洗顔料を使ったほうが良いでしょう。
一方、洗顔後にすぐ肌がつっぱる方はインナードライの可能性が高いといえます。
洗顔料は夜だけにして朝はぬるま湯洗顔、保湿をしっかり行ってください。
保湿で水分を逃さない
乾燥肌でもオイリー肌でも、テカリが気になる方なら絶対に怠ってはならないスキンケアが保湿です。
保湿といえば化粧水ですが、実は化粧水による保湿だけでは十分とはいえません。化粧水は単なる水分だと考えましょう。
水は放っておけば蒸発して消えてしまいます。どんなに化粧水でケアしても、そのままにしておけば水分が抜けていってしまうのです。
そのため、化粧水で潤いを与えた後は必ず乳液を使い、潤いを閉じ込めるケアをしましょう。
もしこのケアをしてもTゾーンなどもともと皮脂が多い部位がテカるようであれば、その部分だけ乳液を使用せずに様子を見てください。
様々な栄養素をまんべんなく摂取する
栄養不足はテカリの原因ですから、バランスの良い食生活を送るに越したことはありません。
しかし仕事の都合上、どうしても生活が不規則だったりコンビニの食事に頼ってしまう方もいるはずです。
その場合は、品数を増やしてみてください。
丼ものにサラダやお新香、パスタにはスープなど品数を増やすことで栄養素のバリエーションを増やしていきましょう。
質の良い眠りを確保する
睡眠不足は量の不足もあれば質の不足もあります。
どちらも充足していればベストですが、人それぞれ生活環境が異なりますし、必要な睡眠量もばらつきがあります。
ですから「何時間以上眠る」というのは目安でしかありません。
まずはご自身が「よく眠れた!」と思える睡眠時間を知ることが重要です。
また、長い時間眠っても疲れが取れない場合は寝具を変えてみるなど、睡眠の質を改善するのも一つの方法です。
ストレスを軽減する方法を見つける
ストレス対策としては「ストレスを発散する」ことが挙げられがちです。
しかし趣味の時間も取れず、休息もできない忙しいメンズにはなかなか難しいのではないでしょうか。
まずはストレスによって皮脂が過剰分泌していることをしっかりと受け止めましょう。
そして、今すぐにストレスが発散しようと頑張るのではなく、発散する方法をいくつか持っておきましょう。
これだけで心がグンと軽くなり、自律神経を穏やかにできます。
専門家に相談する
テカリは病気ではないから病院に行っても意味がない、ということはありません。
皮脂が過剰に出る原因を突き止めるためにも、肌の専門家である皮膚科の先生に相談してみることをおすすめします。
また、最近はメンズエステもありますので、皮脂のケアを受けてから日常のお手入れについてアドバイスをもらうのも良いでしょう。
テカリから脱却するための化粧水の使い方
テカリ対策として何よりも大切なのが洗顔と保湿です。
洗顔は子どもの頃から続けてきた習慣ですが、化粧水を使ったスキンケアは大人になってから始めた方が多いのではないでしょうか。
化粧水はただ肌の上に塗るだけでは保湿になりません。テカリのない肌を実現するための正しい化粧水の使い方をご紹介します。
化粧水の保湿効果を高めるためにも洗顔が大切
化粧水は水分ですので、油分に弾かれてしまいます。当然肌や毛穴に皮脂が残った状態では、化粧水が浸透しにくくなります。
そのため、余分な皮脂は洗顔料を使った洗顔で取り除いておくことが大切です。
化粧水は手のひらを使ってつける
化粧水はコットンではなく、清浄な手のひらを使ってつけることをおすすめします。
手のひらに化粧水を乗せたら両手で挟むようにして、体温を使って温めてください。
それから肌に手のひらを密着させ、体温を使って水分を押し込むようなイメージで浸透させます。
化粧水を温めるのは、温度差によって肌を収縮させないためです。
しっかりと水分を行き渡らせるためには手のひらを使うのがベストだといえます。
重ね付けする
手のひらの化粧水があっという間になくなってしまうようであれば、もう一度化粧水をつけましょう。
これを繰り返すと肌の中は水分で満たされ、それ以上水分が入らない状態になれば手のひらに化粧水が残るようになります。
潤いキープには乳液を
乳液には油分が含まれているため、肌を満たした水分を肌の中に閉じ込めるフタの役割を担います。
あまりつけすぎないように適量を手のひらに取って体温で温めてから、肌に膜を作ることを意識して塗布し、手のひらでしっかり浸透させましょう。
クレンジングも使ってみる
洗顔料を使って洗顔をして、その後保湿をしてもテカリが改善しない場合、肌の余分な皮脂や毛穴の汚れが除去できていない可能性があります。
そんな場合はクレンジングがおすすめです。
クレンジングはメイクを落とすのに使われるケア製品ですが、実は毛穴の汚れや皮脂を浮き上がらせる効果もあります。
テカリにはオイルクレンジング
テカリ改善のためにはオイルクレンジングが有効です。
油分に対して油分を重ねるのは不安になりますが、オイルクレンジングは汚れた皮脂や不要な皮脂を溶かして除去することが可能です。
週に数回でOK!
肌の状態によっては必要な油分まで洗い流されてしまう可能性があります。
クレンジングは週に1〜2回から始め、肌の状態を見ながら調節すると良いでしょう。
また、クレンジングは洗顔の前に行い、クレンジングの後は必ず洗顔をしてください。
日焼け止めでテカリを防ぐ
男性でUVケアをしっかり行っている方は少ないかもしれませんが、テカリが気になる方はぜひUVケアを行ってください。
外出する際は必ず日焼け止めを塗ってから出かけましょう。
日焼けをすると肌の水分が奪われ、激しく乾燥します。この乾燥が皮脂分泌につながるのです。
なお、UVが強いのは夏場ではなく春先だといわれていますし、日焼けの可能性は一年を通してあります。
冬でもUV対策を怠らないようにするのがベストです。
外出するなら持ち歩きたいテカリケアグッズ
家を出るときは爽やかな肌だったのに時間が経つにつれて顔がテカテカに、という経験はありませんか?
そんな事態に備えて、テカリケアアイテムを持ち歩いてみてはいかがでしょうか。
「今すぐにテカリを抑えたい!」というときにも使えるテカリケアグッズをご紹介します。
あぶらとり紙
皮脂対策といえばあぶらとり紙ですね。肌に押し付けるだけで皮脂を吸い取ってくれます。
しかしテカリが抑えられるからと行って頻繁に使うのはおすすめできません。
あぶらとり紙そのものが肌への刺激になりますし、皮脂を取りすぎてしまうと更に皮脂が分泌されてしまいます。
顔全体のテカリが気になる場合でも、Tゾーンなど目立つ部位だけに使用すると良いでしょう。
ティッシュ
あぶらとり紙ほどの威力はありませんが、ティッシュもある程度の皮脂を吸い取ってくれます。
ティッシュなら日常的に持ち歩いていますし、あぶらとり紙を購入するより安く済みます。
もちろんティッシュを使う場合も、あまり頻繁に皮脂を取りすぎないように注意しましょう。
拭き取りシート
拭き取りシートは日焼け止めを兼ねているものやリフレッシュ成分が含まれているものなど種類が様々。
テカリが気になる方は保湿成分入りの拭き取りシートがおすすめです。
使い方は、シートで顔を拭くだけ。ベタつきを取り除きながら保湿ができるお手軽アイテムです。
テカリを改善して爽やかフェイスを手に入れる!
テカリは、肌を守るための防御機構です。つまりそれは、肌がSOSを出している証拠だといえます。
まずは自分の肌の状態をよく観察し、肌にうるおいを与えるところから始めましょう。
肌が整えばテカリが改善され、いつ、どんなときでもテカリのない爽やかな姿でいられます。