顔のたるみは顔の印象が老けてみえる一つの大きな要因といえます。顔のたるみを解消することはアンチエイジングの要となるため、適したマッサージ方法や有効なグッズでアプローチしていくことが大切です。
顔のたるみはほうれい線や目の下のクマを引き立たせ、顔だけでなくその人の全体的な印象も左右するため早めの対策が必要です。
そこで今回は男性の顔のたるみの原因と対策を徹底解説していきます。顔のたるみを解消するマッサージ方法や有効グッズも一緒に紹介します。
老け顔にみえる男性の顔のたるみ
男性が老け顔にみえてしまう大きな要因の一つが顔のたるみです。顔がたるんでいると肌にハリがなく、ほうれい線が目立つので実年齢よりも老けた印象を与えてしまいます。
男性の顔のたるみには次のようなたるみがあります。
目元のたるみ
目元のたるみが気になっている男性は多いのではないでしょうか。目の下がたるんでいると目の下に影ができてクマがあるようにみえてしまい顔全体がくすんでしまいます。
また瞼がたるんで下がってくると顔の表情が重くなってしまいます。目元のたるみは目の周りのシワも引き立てる要因となります。
頬のたるみ
頬がたるんでいるとほうれい線が目立つので老け顔になってしまいます。口角も下がるので顔の表情が暗くなり若々しいイメージからは遠ざかります。
顎・フェイスラインのたるみ
顎がたるんでいると二重あごになり実年齢よりも老けてみられることが多くなります。顎のたるみは老け顔にみえるだけでなく、全体的にだらしない印象を与えることもあります。
顔のたるみの原因は?
顔にたるみが生じる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。年齢だけが原因ではなく普段の生活習慣が顔のたるみを引き起こしている場合もあります。
表情筋が衰える
運動不足が原因で年齢と共に身体の筋肉の衰えを感じることがありますが、顔の筋肉も衰えていきます。
年齢を重ねていくと感受性のある若い頃のように表情をコロコロ変える機会も少なくなります。そのため顔の表情筋の衰えが顔のたるみを引き起こします。
身体の筋肉は体力が落ちたと感じるときや健康維持などの目的がきっかけとなって鍛えることはできます。
しかし顔の表情筋は意識しなければなかなか鍛えようという考えにはなりません。そのため、ある日突然顔のたるみが目に付くということになってしまいます。
猫背や頭の筋肉の凝り
姿勢の悪さや頭の筋肉の凝りが顔のたるみにつながる場合があります。背中を丸めた姿勢を続けていると首が前に出てしまうので顎や頬のたるみを引き起こしてしまいます。
また頭を下げて長時間スマートフォンを見ていることが目の下のたるみを加速させます。
悪い姿勢はスムーズな血流を妨げるので体内での栄養と酸素の巡りが悪くなり、老け顔だけでなく全体的な身体の老化を早めてしまいます。
さらに頭皮の状態は顔にも大きく関与します。頭皮と顔の肌はつながっているので、頭の筋肉が凝ってしまい頭皮に柔軟性がなくなると顔がたるんで老け顔になってしまいます。
紫外線を浴びる
紫外線はシミだけでなく、たるみの原因にもなります。紫外線は皮膚の内部にあるコラーゲンを壊し肌の潤いやハリを奪うので顔にたるみを引き起こします。
紫外線による顔のたるみやシミはすぐに出てくるトラブルではなく、ある年齢になるといきなり顕著に現れてきます。若いからといって紫外線対策を怠っていると顔のたるみを早めることになってしまうのです。
タバコ
顔のたるみと深いシワを引き起こし肌のハリを失くしてしまう大きな原因がタバコです。タバコはニコチンが皮膚の代謝を下げるだけでなく、老化を早める活性酸素も体内に発生します。
アメリカで喫煙者とタバコを吸わない双子の姉妹による長期間の検証が行われましたが、喫煙者の方はシワやたるみの進行が早いという検証結果が出ています。
質の悪い睡眠を続けている
寝不足や眠れない生活を続けていることが顔のたるみの原因となる場合があります。肌のハリに大切なコラーゲンは22:00〜午前2:00の間に多く分泌される成長ホルモンによって生成が促されます。
寝不足や夜更かしが原因でこの時間帯を中心に質のよい睡眠を取っていなければ顔のたるみを早めてしまいます。
普段から心がけたい顔のたるみ対策
顔のたるみを引き起こす原因はさまざまですが、たるみを解消するためにはどのようなことに心がければよいのでしょうか。
抗酸化作用のある食材を選ぶ
紫外線やタバコが原因で発生する老化を早める活性酸素を低下させるためには、抗酸化作用に優れた食材を継続的に取り入れる必要があります。
抗酸化物質の代表的なものとしてビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・コエンザイムQが挙げられます。
- ビタミンA … 緑黄色野菜
- ビタミンC … 野菜・果物
- ビタミンE … ナッツ類・植物性油脂・かぼちゃ(ビタミンA、ビタミンCと合わせて摂取すると効果的)
- コエンザイムQ … 魚類(イワシ・サバ)肉類(牛肉・豚肉)
コラーゲンの生成を促す食事を心がける
抗酸化作用のある食材の他にも肌のハリを保つコラーゲンの生成を促す食品を食べることが大切です。コラーゲンの生成が低下すると顔がたるむ原因となります。
コラーゲンの生成にもビタミンCが必要です。ビタミンCとタンパク質を同時に摂取すると体内でコラーゲンを効率よく生成することができます。
ビタミンCが特に豊富な食材には以下のような食材があります。ビタミンCは水溶性なので可能なものは生で食べるようにし、できるだけ複数の食材を組み合わせましょう。
- 果物(レモン・キウイ・いちご)
- 野菜(赤ピーマン・ブロッコリー)
- アセロラジュース
タンパク質が豊富な食材には以下のような食材や食品があります。
- 肉類(鶏ササミ・ローストビーフ)
- 魚類(イワシ・アジ)
- 大豆類(きな粉・小豆)
- ヨーグルト
- 鶏卵
入浴で顔のたるみに働きかける
肌が温まると「HSP(ヒートショックプロテイン)」というタンパク質が増加します。ヒートショックプロテインには免疫力を向上させコラーゲンの生成を促す機能があります。
そのため入浴で肌をじっくり温めることは顔のハリを取り戻すことになるので顔のたるみ対策として効果的です。
紫外線対策を行う
紫外線は顔のたるみを始め肌の老化を一気に加速させるため適切な対策が必要となります。普段から紫外線対策をしておくと顔のたるみだけでなくシワやシミの発生も軽減することができます。
紫外線対策は顔トラブルが気にならないうちから始めることが大切です。肌質や用途に合った日焼け止めを使用し、こまめに紫外線対策を行いましょう。
また紫外線は目からも入り込みます。特に紫外線が強い夏はUVカット機能のあるサングラスで紫外線対策をすることが大切です。
顔のたるみを解消するマッサージを行う
顔のたるみ対策として顔のたるみに働きかけるマッサージでアプローチすることができます。手で行うマッサージや顔のたるみに有効なグッズを活用してたるみを解消していきましょう。
顔のたるみを解消するマッサージ方法
顔のたるみが気になり始めたら適切なマッサージを行ってみましょう。顔のたるみを解消することはアンチエイジングの要です。たるみを少しでも緩和させることで顔の雰囲気が若々しく健康的になります。
目の下たるみ
目の下のたるみは加齢だけでなく頭を下げた姿勢や身体のむくみが原因となっていることがあります。
- 目頭から目尻にかけて指の腹で優しく目の下のたるみ・むくみを流す
- こめかみ部分まで指を流していく
- 指をこめかみまで持っていったらこめかみ部分をくるくるとマッサージする
- 目の下を指で流す際にはシワができていないか鏡でチェックしながら行う
- 人差し指と中指の2本指で行うことも可能
目の周辺は皮膚が薄く目が圧迫されやすいので力をあまり入れず優しく行いましょう。力を入れて押さえるとシワの原因になってしまいます。
瞼のたるみ
年齢と共に顔の筋肉が衰えてくると目の下だけでなく瞼のたるみも気になり始めます。またパソコンやスマートフォンを長時間使っていると姿勢の悪さから瞼が下がりたるみを引き起こしています。
瞼のたるみを解消するマッサージ方法でアプローチしていきましょう。コンタクトレンズを装着している場合は外して行う方が安全です。
- 最初に瞼のむくみを取るマッサージを眉部分と瞼部分に分けて行う
- 眉毛の上をなぞりながら眉頭から眉尻に向かって指を流す
- 瞼の上は指を横にして目頭から目尻に向けてむくみを流す
- 眉部分と瞼部分のむくみを流したらこめかみをほぐすようにマッサージする
- こめかみから額に手を流しそのまま耳の後ろを通って首筋まで持っていく
- 次に瞼の筋肉をほぐしていく
- 眉頭の下に指をあて回したり上下に動かしたりして筋肉をほぐす
- 最後に姿勢を正す体操を行う
- 手のひらを上に向け肘を直角に曲げる
- 鎖骨部分を意識しながら腕を前から後ろに回す
眉毛部分のむくみを流す際は指に力を少々加えても問題ありませんが、瞼部分は皮膚が敏感なので力を入れずに行います。
指で皮膚を押さえすぎるとシワができる可能性があります。シワにならないよう慣れないうちは鏡でチェックしながら行いましょう。
頬のたるみ
頬のたるみは小頬骨筋の凝りが原因となって起こります。小頬骨筋は頬骨の上にある筋肉ですが、その筋肉をほぐすマッサージで頬のたるみを解消することができます。
- 小頬骨筋を親指・人差し指・中指の3本の指で挟む
- 3本の指でしっかり掴んだら上下に動かす
- 頬骨に沿って指を移動させながらマッサージする
小頬骨筋が凝っている場合は頬が硬くなってむくんでいることが多いといえます。マッサージすることで凝りがほぐれ柔らかくなり、頬のたるみを解消することができます。
顎・フェイスラインのたるみ
顎やフェイスラインのたるみは老けてみえるだけでなく、全体的に太っている印象を与えてしまいます。
- 人差し指と中指を揃え顎の中心から耳に向かって流す
- 指を立てるのではなく指の腹を使って流す
- 左右10回ずつ行う
- 次に指で顎と顎周辺をマッサージする
- 親指以外の指を使って顎の中心から耳の中心あたりまで移動させながらマッサージする
- 10回行う
- 咀嚼筋を親指以外の指で指圧マッサージする
- フェイスラインのマッサージが終わったら首筋をさすってリンパの流れをよくする
- 首筋にある胸鎖乳突筋を上から下に人差し指と中指で押し流す
- 最後に鎖骨に沿って同じ2本指で上から下に押し流す
- 左右10回ずつ行う
力は入れすぎずるとよくありませんが、弱すぎても効果が出ないので気持ちよさを感じる力で行いましょう。首の胸鎖乳突筋が凝っているとリンパの流れが悪くなり顔のたるみの原因となります。
フェイスラインと顎だけでなく、最後にしっかり首から鎖骨部分にかけてのリンパマッサージを行いましょう。
ヘッドマッサージ
頭の筋肉が凝って硬くなっていると顔のたるみにつながる可能性があります。頭の筋肉をほぐして顔のたるみの解消にアプローチしてみましょう。
- 5本の指を適度に開き頭に添える
- 場所をところどころ変えながら全体的に頭を指圧マッサージしていく
- 頭皮ではなく内部の側頭筋・前頭筋・後頭筋の筋肉を意識してマッサージを行う
顔のたるみに働きかけるためには頭皮ではなく頭の筋肉をほぐすということを意識してマッサージすることが大切です。
頭の筋肉の凝りが上手くほぐれると頭皮と筋肉の滑りがよくなるため、指で頭皮を押さえて動かすと頭皮の動きが大きくなっていることを確認することができます。
顔のたるみに有効なグッズ:シェイプローラー
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顔のたるみは有効なグッズを使って改善することもできます。手だけで行うマッサージが苦手な場合や、手がすぐに疲れたりする場合はグッズを上手く活用してみましょう。
顔のたるみを解消するグッズの中で最もポピュラーなグッズがシェイプローラーです。テレビを見ている最中や読書の時に気軽に使うことができます。
通常ローラーはシリコン製のローラーでフェイスラインのたるみに働きかけるグッズです。高価なものは肌への負担を考えてローラー部分にプラチナコーティングがされているものもあります。
また首筋を耳下から下にローリングさせるとリンパの流れがよくなり顔のむくみ解消にも効果的です。
顔のたるみに有効なグッズ:リフトアップベルト
リフトアップベルトはフェイスラインを適度に引き締め顔のたるみをスッキリさせるグッズで、就寝中や休日など自宅で気軽に装着することが可能です。
リフトアップベルトは顔に密着させるグッズなので通気性や付け心地などを考慮して選ぶことが大切です。
装着時間が長過ぎると顔や肌を傷める原因となる場合があるので、説明書に記載されている注意事項をしっかりチェックして使用しましょう。
顔のたるみに有効なグッズ:表情筋を鍛えるマウスピース
衰えた表情筋を鍛えて顔のたるみを改善するグッズがトレーニング器具のマウスピースです。
バネが組み込まれたマウスピースを口にくわえて口の体操を行うことで表情筋を鍛えていきます。表情筋を鍛えるマウスピースにはコンパクトなものもあるので旅行や出張先にも気軽に持ち運ぶことができます。
- 口を横に開き唇でマウスピースを挟む
- 唇は突き出さずに「う」を発音するように口を縮ませる
- 元に戻す
- 口周りの筋肉を意識して繰り返し行う
時間がある時に1日3分ほどのエクササイズを継続すると顔のたるみが引き締まり口角が上がりやすくなります。
顔のたるみを改善するエクササイズ
マッサージ方法と一緒に顔のたるみを解消する顔の体操方法も覚えておきましょう。手やグッズを使う必要がないので仕事の合間やちょっとした空き時間で簡単に顔のエクササイズを行うことができます。
目のたるみ:眼輪筋を強化する体操
眼輪筋を強化することで目元のたるみを解消し目元周辺をすっきりみせる顔の体操です。
- 顔を正面に向ける
- 眉が上がらないように気を付け目をしっかり開く
- 瞼を開けたまま視線を下げずに目線を右に向ける
- そのまま目線を上に向け頭を動かさずに目だけで天井を見る
- 続けて目線を左に向ける
- 右→上→左→上→右を3往復繰り返す
頬のたるみ:顔の筋トレ
頬がたるんでくるとほうれい線が目立ちやすくなり老け顔にみえてしまいます。顔の筋肉を引き締める頬の筋トレで頬のたるみを解消していきましょう。
- 両頬を思い切り膨らませる
- 膨らませた状態を10秒間キープする
- 10秒数えたらゆっくり元に戻す
- 口を閉じ片方の頬だけを膨らませ5秒間キープする
- 反対側も同じように行う
- 口を閉じたまま鼻の下を膨らませ5秒間キープする
- 口を閉じたまま顎の上を膨らませ5秒間キープする
- 口を閉じたまま頬をすぼませ5秒間キープする
- その状態から頬を膨らませ5秒間キープする
- 終わったら空気を口からゆっくり出す
- 一連の流れを3回繰り返す
顎・フェイスラインのたるみ:顎のストレッチ
顎の周りにある筋肉をストレッチさせることで顎やフェイスラインのたるみを解消していきます。
- 頭を斜め上45度に傾け下唇を出して顎を突き出す
- 首が伸びているのを確かめて10秒間キープする
- 顔を正面にゆっくり戻す
- 3回繰り返す
マッサージをする際の注意点
顔の皮膚は薄くデリケートなので、マッサージを行う際に気を付けたいポイントがいくつかあります。顔のたるみを解消するマッサージが原因で顔の痛みや肌トラブルなどを起こさないように注意しましょう。
マッサージのやりすぎは禁物
顔のたるみを解消するからといってマッサージをやりすぎないように気を付けましょう。
また同じ箇所を繰り返し何度もマッサージしてしまうと顔や肌に負担がかかってしまい逆効果になってしまいます。
適度な力でマッサージする
力を入れてマッサージをしても効果は上がりません。顔の皮膚はデリケートで他の皮膚よりも薄いので、力を入れたマッサージは肌トラブルを引き起こします。
また力を入れてマッサージするとシワを作る原因となります。
肌を傷つけないよう指の腹でマッサージする
長い爪で顔のマッサージをすると肌を傷つけてしまう可能性があるので、マッサージには短い爪の方が適しています。
爪が肌に当たらないように注意し指の腹を使ってマッサージしていきましょう。
マッサージクリームを使う
マッサージをする前に顔と手を清潔にし、顔の滑りがよくなるよう顔用のクリームやオイルをつけてマッサージしましょう。滑りが悪いと肌に摩擦が起きてしまうので肌荒れや肌トラブルの原因となります。
顔は想像以上にデリケートな部分なので、マッサージする際には細心の注意を払うことが大切です。
男性の顔のたるみの原因と対策まとめ
実年齢よりも老け顔にみえてしまう男性の顔のたるみの原因と対策を徹底解説しました。顔のたるみを解消することはアンチエイジングの要として欠かすことはできません。
顔のたるみを解消するためには、たるんでいる箇所によって適切なマッサージを行うことが大切です。また顔のたるみに有効なグッズを使用する方法もあります。
顔のたるみを加速させない生活習慣を心がけ、効果的なマッサージや有効なグッズを取り入れていつまでも若々しい印象のある男性を目指していきましょう。